昼間の気温がどんどん上がって、汗をかくことも多くなりました。外で一仕事した後は、ひとっ風呂。いいですねぇ。入浴には大いにリラクゼーション効果もあるそうで、この作品に登場のわにわにくんも、オアシスを求める気持ちはわたしたちと一緒です。
どう見てもニンゲン向け、一般の民家で暮らすわにわには、この家の主か、それとも家人の留守を狙って正体を現すワニ人間? 人間工学にのっとって作られた家の中で、そのヒンヤリ(たぶん)した腹をずる ずり ずる ずりと引きずって入浴の支度をする図には正直、相当のムリがあるのですが、わにわに本人がそれでいいらしいので、追究はしないこと。浴槽に飛び込む描写はアマゾンの川辺の光景そのまま、おもちゃで遊んだりシャボン玉作って和むあたりはご愛きょうですが、お湯に「目まで」浸かったり、ぐにぐにと身体をよじりながらバスタオルを使う場面は、獲物を狙ったり捕らえたりするワニ本来の生態を彷彿(ほうふつ)させ、読んでいるオトナは絶句…。でもこれが、こどもには面白いんですね。
ちょっとバイオレンスな魅力? が人気の怪作、シリーズ第一作です。
【今週の絵本】『わにわにのおふろ』小風さち/さく、山口マオ/え、福音館書店/刊、780円(税込み)2歳〜(2000年)
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