2005年 7月 10日 (日) 

       

■ 長さ52aの刀剣が出土 盛岡市の宿田遺跡

     
   
  木棺内部から出土した刀剣2本。指を指しているのは炭化して残っている木棺の部分  
  盛岡市前九年1丁目の宿田遺跡の盛岡市教委による発掘調査で、古墳の主体部が見つかり、木棺内部から鉄製の刀剣2本が検出された。盛岡市内の古墳遺跡はそう多くないが、発掘調査で古墳の遺構から刀剣が確認されたのは初めてという。刀剣調査は今後になるが、8世紀前後の遺構とみられる。同教委が9日、記者発表した。

  宿田遺跡は1950年ごろに縄文時代早期の遺跡であることが確認されている。90〜2003年度までに宅地整備などに伴う調査をし、縄文時代早期の遺物や5世紀代の土師器(はじき)、黒曜石製石器などが出土している。

  今回の調査では古墳の主体部と、古墳の外周の溝である周溝の一部などが確認された。周溝は円形で、内径10〜11メートル、外径14〜15メートル程度の規模と推定され、調査対象は約4分の1となる。

  同遺跡全体ではこれまで、円形周溝が9基確認されているが、今回は円形周溝内に主体部も確認され、厨川地区では初めての古墳。主体部は長さ310センチ以上、幅140センチ、深さ25〜30センチの長方形で、内部に長さ200センチ、幅63センチの木棺が納められていた。

  木棺はほとんど腐食し消滅していたが、一部、炭化して残っていた。木棺内に刀剣2点が形として残っていた。長さ約52センチと約30センチのもので、形状や種類はこれから調査する。木棺内からは刀剣以外に、副葬品とみられる遺物は出土していない。

  古墳の年代は現段階では、8世紀とその前後と、絞り込むまでには至っていない。刀の調査などから今後、さらに年代がせばめられていくとみられる。

  今のところ、この一帯は当時の墓域と考えられ、調査している古墳は、この地域の有力者の墳墓の可能性が高い。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします