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及川範さんの遺作「ビリジアンの奇跡」 |
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第34回三軌会岩手支部展が10日まで、盛岡市盛岡駅西通の市民文化ホールで開かれている。東京都美術館を会場に行われた、第57回三軌展への出展作品や近作を中心に、支部員と一般45人が、絵画と写真作品65点を出展している。
佐々木忠和支部長の油彩「束の間の静寂」は三陸海岸を描いた作品。制作中に起きたスマトラ沖地震、津波を意識。最も静かな状態の海と共に、裏返しになったりと乱れたテトラポットを配置して、不安感を暗示的に表した。
今年他界した及川範さんの遺作「ビリジアンの奇跡」も展示。4年前の、第53回三軌展で奨励賞を受賞した作品。雪のような重さを持つ白い画面に、荒々しく置かれた暗色。その下からわずかに顔をのぞかせた、宝石のような輝きを持つグリーン。在りし日の心象風景が、描き出されている。
八木毅さんの「集塵機のある風景」は、今年の三軌展で奨励賞を受賞。画面中央に配された大きな人工物が、白い雲が浮かぶ空に浮かび上がる。
渡辺鉦悦さんの「山懐の秋」は、山の中に切り開かれた畑と民家に、秋の陽光が差した一瞬を切り取った作品。明暗の対比も鮮やかに、豊かな山里の情景を表現した。
三軌展は絵画、彫刻、写真、工芸の4部門で構成。岩手支部展は毎年、県内各地で開催。今展から同支部準会員、一般出品者の作品も一緒に展示している。
午前10時から午後3時半まで。
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