2005年 7月 10日 (日) 

       

■ 〈工芸〉広瀬さん夫妻が作陶展 釉裏彩の技法で

     
  盛岡市で作陶展を開いている広瀬さちよさん。右作品は「釉裏彩八角皿(ひなげし図)」  
 
盛岡市で作陶展を開いている広瀬さちよさん。右作品は「釉裏彩八角皿(ひなげし図)」
 
  愛知県豊明市に窯を築く広瀬典丈(みちたけ)さん(55)、さちよさん(55)夫妻の作陶展が、盛岡市菜園の川徳5階・ギャラリーカワトクで13日まで開かれている。絵付けを担当しているさちよさんは釜石市出身。三陸の海をイメージさせるような深く澄んだ青、流水模様などを施した作品もある。「岩手が根っこにあるのでしょう。岩手の空気、言葉…ほっとしますね」と、久しぶりの故郷の作品展を喜ぶ。

  展示作品は、典丈さんが成型し、さちよさんが絵付けをした食器、茶道具、陶画、アクセサリーなど約120点。

  絵の具の上に透明な釉薬を被せて焼く「釉裏彩(ゆうりさい)」という技法を使っているのが特徴。絵の具が釉薬に溶け込み、つやつやとした鮮やかな発色を見せる。
  「釉裏彩大鉢 烏瓜(からすうり)図」は、鉢に描かれたカラスウリが生き生きと輝く。

「釉裏彩八角皿 (ひなげし図)」は、磁器の表情を豊かにする「吹き墨」や表面を刻んで模様をはめ込む「象眼」など、さまざまな技法を施した。

  ホタルブクロ、ホオズキ、ピーマン、高野どうふなど、身近なものを絵柄に選んでおり、「釉裏彩 絵替わり飯茶碗(5客組)」は食卓が楽しくなりそうだ。

    さちよさんは、京都の訓練校で知り合った典丈さん(岐阜県出身)と結婚し、1977年に名古屋市で独立。95年に豊明市に窯を移築した。名古屋地区の「銀河系いわて大使」も務める。

  会期中はギャラリーに詰めるというさちよさん。「岩手のたくさんの方に見ていただければうれしい」と話している。

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