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盛岡てがみ館で行われた館長トーク・芸術家の手紙 |
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第18回企画展「美を求めて…芸術家の手紙にみる心の発露」開催中の盛岡てがみ館(盛岡市中ノ橋通1丁目、プラザおでって6階)で9日、館長トークが行われた。八木橋哲男館長が展示されている本県出身の芸術家たちの書簡からそれぞれの思いや芸術への造詣、人間像などの側面について紹介した。
企画展は、橋本八百二、深沢紅子ら画家、舟越保武ら彫刻家、書家、舞踊家が友人や親せきにあてた手紙や作品が展示されている。文化人同士の書簡には当時の交友関係や親密さなどがうかがえる。
舟越保武(1912〜2002年)が義父坂井徳治にあてた1945(昭和20)年1月10日付の戦時下の手紙は、自分は東京に残って岩倉具栄(曾祖父は岩倉具視)の等身像制作に専念するので、疎開させる妻子をお願いする文面になっている。
「吾が制作もさっきを含み来る様」「制作完全に遂げるまで最后の我侭(わがまま)をお聞き届け下さる様」など、制作への決意がにじみ出ている。
深沢紅子(1903〜1993年)が画家の村上善男にあてた1978(昭和53)年5月8日の手紙は、展示会の案内状を作成してもらった礼が書きつづられている。在京していた紅子は同月22日に村上に会わないかと来訪を提案している。
八木橋館長は、芸術性に触れながら「当館も経済性、効率性の中、指定管理者制度で揺れている。人間の一般的生活の中で本当に必要なものではないが、心の中にゆとりを求めていくことが将来の日本を担う若者の育成につながると思う」と話していた。
盛岡市茶畑の富岡愛子さん(64)は歌人石川啄木(1886〜1912年)について「渋民出身なので啄木には愛着がある。『春まだ浅く』が5番まであるのを初めて知った。3番までだと思っていた。深沢紅子が好きで、書も娘がやっていたので好き。名前は知っていてもよく分からなかった岩手出身の芸術家のことが前より分かった」と発見を喜んだ。
同企画展は8月29日まで。午前9時〜午後6時(最終入場同5時半)、第2火曜休館。入館料一般200円、高校生100円(中学生以下無料)。
問い合わせは電話604−3302へ。
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