2005年 7月 14日 (木)
■ 〈県議補選〉政党対決で市議も戦いの前線へ あす告示
候補予定者の街頭演説に耳を傾ける支援者、投票率も注目される
15日に告示される県議会議員盛岡補選で、盛岡市議の中にも特定候補を支援する動きが出ている。各地域に支持者を抱える市議の動向は、これまでの県議選で少なからず注目を集めてきた。衆院の解散総選挙をにらみ、政党同士の対決が色濃くなっている今回の選挙戦。市議をパイプに地域の支持をまとめるのは難しいとの声もある。戦い方も通常選挙とは違ったものになりそうだ。
自民党公認で出馬する高橋比奈子氏(47)は市議会第1会派の新盛同志会の所属。自民党籍がある市議を中心に新盛同志会の7人、明政会の9人、議会改革フォーラムの1人が同氏を支援する有志の会(吉田久孝会長)に名を連ねた。
陣営は市議と党所属県議の後援会組織をフル稼働した浸透に期待する。二人の所属市議がいる公明党県本部も12日に支持を正式決定した。自民党盛岡市支部幹事長の村田芳三氏は「党としては、これまでの流れを変えたい、変わるきっかけにしたいという願いを込めて候補者を選択した。候補者の選定ではいろいろあったが何度も会議を開いて決めた結果。その重みはある」と気を引き締める。
一方、民主党公認の三浦陽子氏(53)の選対では、同党県第1総支部組織部長でもある高橋重幸氏が事務局長を務める。市議会には旧自由党を含めて民主党独自の会派はなく、高橋氏自身も連合推薦の市議団で組織する市民連合に籍を置く。市議会に同党の確固たる基盤を築くことは懸案で「2年後の統一地方選も視野に戦っていく必要がある」と語る。
選挙戦は党県連が柱となり得意の組織戦で臨むが、ほかに無所属の市議数人が支援に動く模様。その一人の伊勢志穂氏(議会改革フォーラム)は「国会の解散が現実味を帯びている。自分自身、政権を変えるべきとのスタンスで臨んできた。それに最も近い候補を応援したい」と話す。
社民党推薦無所属の小西和子氏(52)の陣営では、市民連合の社民系市議5人が支援に動いている。市民連合の刈屋秀俊幹事長は「イデオロギーという点で結束は固い」、同党盛岡支部代表の本宮秀孝氏も「連合がいち早く推薦を決めてくれたこともあり、今回はひじょうに動きやすい。まず組織内から1票の棄権もないよう確実に積み重ねていく」と労組票の結集に力を注ぐ。辞任した同党の阿部静子氏の後継擁立を目指す戦いだけに「絶対、負けられない戦い」と気合いが入る。
こうした動きに冷めた声もある。「市議が頼んだからといって後援者が書いてくれる時代ではない」とベテラン議員の一人。別の議員は「支持者にさえ、お前の選挙には役立たない。首を突っ込み過ぎるなと言われた」と苦笑する。任期途中のイレギュラーな戦いで、現職県議の支持基盤との調整に神経を使うという。政党同士の組織戦が前面に出ている今回「政治的なスタンスを明らかにしている人、もしくは県議とセットで自分自身の選挙を戦っている人以外は動きが鈍る」との見方もあり温度差は否めない。
無所属で出馬する芦名鉄雄氏(60)は政党や議員の支援は受けずに、独自の運動を展開することにしている。
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