盛岡市加賀野の岩手大学教育学部附属中学校(小笠原義文校長)で12日、中学生が狙われる犯罪などを話題にしたセミナーとパネルディスカッションが開かれた。同中のPTA教養部が主催。同附属幼稚園、小中学校の保護者ら約90人が参加。子供が、出会い系サイトなどで被害に遭わないようにするには「日ごろから親と子が対話をすること」が大切であることを確認し合った。
県警本部サイバー犯罪対策室の塚田正司室長は「ケータイ・インターネットで今何が起こっているか」の演題で基調講演。
県内外の青少年犯罪の事例を挙げながら「携帯電話やインターネットを用いた事件が増えている」と説明。アダルトサイトの架空請求については「親に言うことができず、払ってしまう子供も多い。保護者の監視が少ない家庭でネット犯罪の被害に遭う子供が多いようだ」と親子関係の希薄さと犯罪被害を受ける子供の割合が相関関係にあると指摘した。
パネルディスカッションでは、有識者や父母らがパネリストを務め、中学生の抱える悩みなどを話し合った。
同大教育学部の我妻則明教授は、市内の高校のスクールカウンセラーを務めた経験から「女子中高生に出会い系サイトは想像以上に浸透している」と指摘。
「危険という意識がないまま気軽に出会い系サイトを使っている。相手は東京や仙台など、県外の男性の場合もある。保護者は携帯電話の利用を安易に考えず、子供の様子を見守ってほしい」と訴えた。
産婦人科医の黒川賀重氏は、本県の人工妊娠中絶件数が全国でも多いことを挙げた上で「10代の望まない妊娠の多くは、妊娠後期に入ってから相談に来ることが多い。親と話をする子供に比べて、親と話をしない子供は中絶を経験する率が高い」と親子の対話を重ねて強調した。
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