2005年 7月 15日 (金) 

       

■ 〈経済〉携帯メールでタクシー配車 アクセルが新システム開発

     
  QRコードが2カ所に張られている盛岡市内の飲料自動販売機  
 
QRコードが2カ所に張られている盛岡市内の飲料自動販売機
 
  盛岡市東安庭の飲料自動販売機オペレーション会社アクセル(田諭社長)は、携帯電話のメールを活用しタクシー手配が可能なK−cabシステム(簡単メールタクシー配車システム)を稼働させた。

  メール発信すればその場所までタクシー会社が配車するシステム。聴覚障害者や足の不自由な人にも簡単に利用できるため、情報のユニバーサルデザインとしても注目されている。

  利用するにはあらかじめ会員登録(無料)が必要。自分の携帯電話からメールを送るとその場所の位置情報が同社の専用サーバーを経由して提携先の各タクシー会社の端末に届く。

  タクシー会社からは、これから何分で指定の場所に到着するか返信メールが送信者に届く。同システムに参加のタクシー会社は、盛岡市内では平和タクシー、杜陵タクシーの2社。県内ではほかに3社が参加している。利用エリアは現在、盛岡市、花巻市、宮古市、釜石市の4市だが、近く久慈市、北上市、一関市などまで拡大の予定。

  アクセルではまた、QRコード(2次元バーコード)シールを張った飲料自動販売機を県内50カ所に設置。その場所から携帯電話のカメラでQRコードを読み込み、そのままメールすれば、正確な位置情報としてタクシー会社は受信して配車するシステムも確立した。

  今回のシステム開発は、県ろうあ協会(高橋幸子会長)の要望があって実現した。アクセルではタクシー内の電光掲示板ニュース配信システムも提供して聴覚障害者から喜ばれている。

  田社長は「3年前から開発に着手した。当社にも、体の不自由な社員がおり、何とか、不自由なく、タクシーの配車が可能かどうか、考えていた。タクシー会社の参加に加え、福祉関係団体や各企業などからの賛同を得て、当システムを開始したのは今年の4月から。多くの方々の協力でここまできた」と言う。

  現在、会員は約100人。田社長は「販売機の設置場所を2千カ所に増やしたい。当面の会員目標は1万人。エリアは東北全体に広げたい。情報のユニバーサルデザインで街づくりに役立ちたい」と力を込める。

  平和タクシーの國枝康彦常務は「新しいツールとして導入した。利用者にさらに利便性を提供してサービスの質を高めたい。設置場所も会員も増加して社会的に役立つようになれば」と言う。

  アクセシブル盛岡の石川紀文代表は「ユニバーサルデザインは時代の流れ。さまざまな人が不自由なく利用できる新システムには大いに期待したい。当団体も賛同しており今後も支援したい」とエールを送る。

  問い合わせはアクセル(電話654−8778)。ホームページはwww.accele.co.jp/


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