アメリカにいた時のこと、当時9年生(中3)の二男のPTA保護者面談に行きました。
保護者面談は夕方から夜にかけて、大きな講堂で行われました。そこに、各教科担当の先生方が日本の学校文化祭の模擬店みたいに陣取って、父兄が相談したい先生の所を回るというスタイルです。
わたしたち夫婦の前にアメリカ人の夫婦がいて、そのだんなさんが数学の先生にOur son has some difficulties with mathematics.といっているのが聞こえました。「うちの子は数学でつまずいているのです」と言っているのです。
「うちの子」はour sonなんだ!このときもまた、わたしはナマの英語に接した感動を覚えたのです。わたしなど「うちの子」をmy sonと言ってしまいそうです。PTAに夫婦のどちらか一人で来ているならmy sonもありうるのでしょうが、ここでは夫婦で出席しているのです。
子供は夫婦二人でつくるものですし、かつ奥さんと二人で同席しているのですから「うちの子」は当然まぎれもなく「わたしたちの子」our sonなのです。
わたしは旧制中学校の英語の授業でアイ、マイ、ミー、ユー、ユア、ユー、シー、ハー、ハー、ウイ、アワ、アス・・・など人称代名詞の変化表を暗記したものです。そしてweの複数所有格はourだと覚えました。
これは外国語を教科書という紙の上でおぼえた知識であって、英語が実際に話されている場面や状況のなかで身につけたものではありません。ですから考えないと英語が口から出てこないのです。文法は大事じゃないといっているのではありません。
でも、もし英語を使う必要があるなら、ある程度の基礎を土台にして、場面や話し手の表情なども見られるビデオ教材などを通して英語の仕組み(文法)に自然に気づくのがいいようです。また、ある状況が描かれている絵を英語で書いてみると英語の仕組みが確かめられます。(言語人文学会会長)
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