2005年 8月 9日 (火) 

       

■ 〈チャグチャグ助役日誌〉16 熊坂伸子 敬礼

 「敬礼!」

  何が苦手って、さまざまな仕事の中で一番抵抗を感じたのは、夏の消防演習と、冬の消防初出動式で行う敬礼でした。

  女性の協力隊の皆さんもいらっしゃいますが、基本的にこれは男の世界。一糸乱れぬ行進と、ラッパ隊のマーチング。きびきびした動きと、緊張感のある訓練。消防団の意義も価値も、日ごろのご苦労も十分すぎるほどわかっており、心から感謝と尊敬の念を抱いているのですが、そこにいる自分がどうにも落ち着かない。

  軍服のような制服と帽子。敬礼の手のひらの角度、高さ。胸を張って腹を出して(?)、大きな声で「よしっ!」って、絶対できないと思いました。不謹慎ながら、なんとか適当にごまかせないものかとも思いました。

  ところが訓練は真剣そのもの。何度でもやり直しをさせられます。仕事が終わってから、暗いグラウンドで、遅くまで皆が練習しています。これは腹をくくらねばと覚悟を決めました。

  誰に見せるセレモニーなのか、日ごろの訓練と実績の積み重ねで十分ではないか、そんな「?」を全部飲み込んで、演技に徹することにしました。そうすることで、恥ずかしい気持ちや、いい加減な気持ちを乗り越えられると考えたのです。

  観客のいないショウです(来賓と、子供たちの親が見てくれますが…)。ショウをいかに立派に盛り上げるか。そのことに徹して演じきればいいのだと思いました。さすがに村長に対して敬礼するときには、失礼ながら噴き出さないように苦労しましたが、その後は緊張して、やりきりました。1度目をクリアすると、2度目から、どんどんハードルが低くなります。3度目位から、自分の答礼で、皆さんがきびきびと動いてくださるのがちょっと気持ちよくなってきたのです。

  危ない危ない、しょっちゅう、こんなことしてたら、大きな勘違いをしてしまいそうです。気を引き締めて、自分の心に「敬礼!」(滝沢村前助役)
 

 


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