2005年 8月 14日 (日)
■ 〈3年目のイオン(上)〉巨大SCの力まざまざ 動員数は1600万人に
開店から3年目に入ったイオン盛岡ショッピングセンター
盛岡市前潟のイオン盛岡ショッピングセンター(本社・千葉市、川戸義晴社長)は10日、開店から3年目に入った。過去2年間で1600万人の来場者数を記録し、今年度は年間目標売上額200億円を9億円上回る209億円を達成した。今後、市内の流通市場は一層厳しい競争にさらされるとみて、既存テナントの活性化や接客などソフト面での施策を拡充する方針を立てている。盛南地区には第2イオンが建設予定。身内での競合も始まる。経営要求として売上増は欠かせないという。(大森不二夫記者)
同SC(ショッピングセンター)は03年8月9日、敷地面積7万4784平方メートル、商業施設4万1245平方メートルの県内最大規模の2階建て巨大SCとしてグランドオープンした。
ジャスコ盛岡店を核店舗に、衣料や雑貨、書店、スポーツ店、リフレッシュサロン、英会話教室、旅行代理店、飲食、アミューズメントなどの専門店110店が入居。年齢の若いファミリー層を中心とした客層を想定して店舗展開し、市内の他地区と競争しながら順調に取り囲んでいる。
同SCの栗田健二ゼネラルマネージャーは「6月下旬の時点で1600万人を達成した。エリアも広がり、土日や連休などは県内のほか、秋田ナンバーや青森ナンバーの客がある。客の中心は若いファミリー層。リピートが増えて固定客が付いた。多くの客に支持されたと考えている」「当社の決算期は2月。そのため前年度比は出ないが売上は209億円。この6、7月は前年同月比ベースで103%、105%と順調だ。夏場になり、さらに動きが良くなった。フェザンのリニューアルが気になったが書店に関しては全然影響がなかった」と、来場者数、売上額とも順調さをアピールする。
同SCでは開店から1年は1階のレストラン街、2階ピクニックコートの飲食店(30店)が好調で、休日の昼食時や夜は超満員の状態が続いた。「確かに最初の1年は飲食店を中心ににぎわいを見せた。しかし2年目は業績の良い店とそうでない店の格差はあるが、総じて伸びは鈍化した。客も大方、各店を食べ歩きし選び始めた。メニューが固定した店では客の入りが減少している所も」と見ている。
一方、衣料やサービス関係の店舗は伸び率が増加。「店によっては二ケタ増もある。衣料店ではシーズン性や流行などを敏感にキャッチし、バーゲン時期をタイムリーに実施して顧客を獲得している。サービス関係では旅行代理店や金融機関、英会話などで利用者が増加している。こちらも固定客が付いたようだ」と分析する。
3年目の課題は業績不振店舗の活性化・見直しとさらなる集客増対策。栗田マネージャは「防犯、防災訓練は欠かさず、安全、安心に力を入れるのは基本。店舗活性化には着手した。全店をチェック項目で評価した。その評価を踏まえ接客については改善を開始。教育指導も行う。それでも不振なら撤退も検討してもらうこともある。顧客に支持されず赤字のままでは、その店と当SCにも良くない」と、店舗活性化への決意をにじませる。
集客増に関しては「1階セントラルコート、2階イオンホールともに毎日何かイベント開催中の場にしたい。今でも親子向けの造形教室やお笑いイベントなどを開始しているが、さらにさまざな市民の会の発表、行政関係のイベントなどに活用してもらい、ここに来れば、何か楽しいことがある場に」と話す。
「今後、市内には大型店が来る流れにある。流通はさらに激変する。当SCも売上増を図るために新たな対応も考えたい。今期は209億円にプラス数%増を加えた額はクリアしたい」と攻めの姿勢を示す。
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