| |
|
|
| |
 |
|
| |
「銀河鉄道の夜(舟遊び)」 |
|
北海道在住の佐藤國男さんの木版画展「宮沢賢治の世界を描く」が17日まで、盛岡市菜園1丁目の川徳5階ギャラリーカワトクで開かれている。県内では初めて。賢治の童話をモチーフにした作品40点を展示している。
「銀河鉄道の夜(舟遊び)」は横長の画面に、星の輝く夜空を進む銀河鉄道と、水面に遊ぶ小舟、樹木や花がしっとりと描かれている。
「注文の多い料理店」は店の前に立つ2人の猟師の姿を描いた作品。店の正面には、にやりと笑う山猫の顔。木目を生かした空は、どんよりと不吉な雰囲気を醸し出している。
「セロ弾きのゴーシュ(水車小屋)」は小屋の窓越に、ゴーシュとネコのシルエットを描いた作品。勢いよくごうごうと鳴らされる演奏の中、跳ね回って苦しむネコの姿を生き生きと表現した。
作品のほとんどは、黒のインクで刷られた版画に、柔らかい水彩絵の具で手彩色が施されている。木版画の額はすべて、自身の手作り。葉や山猫などの絵柄が入った額が、作品の雰囲気を盛り上げている。
北海道で生まれ育った佐藤さん。高校卒業後、昼間は工場で製本や家具づくりの仕事をしながら、夜間は東洋大学仏教学科で学んだ。
その後2年間は東京など関東各地で大工仕事に従事。1980年から函館に戻り、大工を生業にしながら、賢治を題材にした版画を作り続けている。
|