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戦前戦後の電気製品(手前)なども展示している企画展「戦前戦後60年市民の歩みの原点」(写真右は山田社長) |
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第32回企画展「戦前戦後60年市民の歩みの原点」は、盛岡市上の橋町の単身者用パンション・ソリスト内加賀野地階で開かれている。同パンションを経営する内加賀野主催。山田公一社長が所蔵している1千点のコレクションの中から未公開資料など約100点を紹介している。21日まで。入場無料。
展示品は山田社長の父・故勲さんら一族が収集、保存してきたコレクションから厳選。確認できている中で最も古いのは江戸時代の掛け軸で380年前までさかのぼる。戦前戦後の記録は5、600点を数えるという。
書籍や絵はがき、昭和10年代や戦後間もなくの電気製品、戦時中に地域の軍事演習で使ったとみられる木製の模擬銃剣など珍しい品々があった。
電気製品は1938(昭和13)年製の「日本電気計器」のテスターが黒い重厚な箱に入って見つかった。「以前からあるのは分かっていたが中身がテスターとは開けてみるまで知らなかった」と山田社長。叔父が所有していたものではないかと推定されるという。
旧日本軍払い下げとみられる「昭和17年2月製造」と書かれたバッテリー、米軍航挺師団盛岡駐留軍が置いていったというパンを4枚同時に焼けるというトースター(208ボルト、2600ワット、昭和20年製)もある。
文書記録では盛岡市が発行した昭和16年版の配布用有権者名簿に、朝鮮半島出身者が実名で搭載されていたのが見つかった。
国内では軍国主義色が濃くなり、大陸の植民地支配が進む中で実名が出ていることに「当時の市長、県知事もリベラル派だった中で、こうした気風も岩手で可能だったのでは」と山田社長は話す。
「貴重品といってもこだわりのもの。戦前の鉄道省の観光案内映像などもあり、上映している。軍部台頭の厳しい社会情勢の印象があるが、そうじゃない考え方をした人もいた」と述べ、展示品から歴史の別の側面を知ってほしいと思う。
場所は加賀野郵便局隣。問い合わせは電話623−2855へ。
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