2005年 9月 1日 (木)
■ 八幡平市きょう誕生 3町村で閉庁式
旧西根町役場前の閉庁式で町章を収納する工藤町長と井上議長(手前左から)
西根町、松尾村、安代町の合併による八幡平市は9月1日、発足した。8月31日に各町村役場では町村として最後の行政事務が行われた。午後5時15分からは各役場で閉庁式があった。西根、安代は約50年、松尾は110年の長い歴史を閉じ、住民たちは古里の名前を深く胸に刻んだ。新市は1日、そうした住民の将来への期待を背負って誕生した。
旧3町村役場は西根が市役所・西根総合支所、松尾、安代両総合支所となる。先月22日から各役場で書類などの整理、引っ越し作業が進められていた。物品などの搬出入、公共施設や患者輸送バスなど公用車は合併前から「八幡平市」の名前に切り替えられていた。
31日は内示された人事に基づき、旧3町村職員がそれぞれの異動先に必要な荷物を運び入れ、1日からの公務に控えた。新しい各部課や窓口のプレート設置や張り替えなども行われた。
閉庁式後、タペストリーの前で記念撮影する町3役と職員(安代町役場)
閉庁式はそれぞれの役場庁舎前で職員、町村議の出席のもと行われた。町村民憲章の朗読、町村民歌が歌われ、町村旗が降納された。各町村の歴史を刻んだ庁舎に別れを告げ、1日から新たな役割で機能していくことを確認した。
西根町役場の閉庁式では、工藤勝治町長と井上勉町議会議長が慣れ親しんだ町章を収納した。50年の歴史を思い、先人が積み上げた功績と町勢発展に感謝し新たな出発へ決意を新たにした。
工藤町長は「3町村で熱心に話し合い新市が誕生する。当町50年の歴史で早くに町議をさせていただき、町長就任も18年。合併当初は問題もあったが互いに譲り合い、話し合いによって立派な礎が築かれた。今回の合併も決して平坦ではない、ときにはいばらの道もある。しかし皆さんの若さと熱意を発揮して新市を築いてほしい」とあいさつ。同日限りで勇退した。
松尾村役場に用事で訪れたという旧同村寄木の高橋幸子さん(62)は8月30日に開かれた村として最後の戦没者追悼式で御霊をとむらった。生後100日目で出征していった父も松尾村民。高橋さんも松尾村で生まれ育った。「いろいろなことが重なってとても感慨深い。村には思い出がいっぱいある」と少し寂しそうだった。
新市は1日午前0時を持って発足した。届け出事務では婚姻、死亡の届け出が24時間となっている。市役所、各支所では同日未明に記念としてカップルが婚姻を届け出ることも想定している。
1日は新市役所で午前6時半から管理職の辞令交付、同7時半から開庁式で新市誕生のセレモニーが行われる。同時刻には選挙管理委員会も開かれ、八幡平市長選の選挙日程が決定される。同8時半には窓口業務など通常事務事業がスタートする。
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