■ 「アジアの北東北」目指す 知事サミットで北東北のグランドデザイン
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知事サミットに出席した高橋、三村、寺田、増田の各知事(左から) |
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第9回北海道・北東北知事サミットが2日、平泉町の中尊寺で開かれ、各知事が岩手、青森、秋田3県による「北東北のグランドデザイン」の最終報告について合意した。3県の10年後の将来像について「自立・飛躍するアジアの北東北を目指して」をテーマに具体的な連携メニューを盛り込んだが、道州制についての具体的な制度論には触れられなかった。秋田県の寺田典城知事は「道州制の問題には解散総選挙後にどのような政権が誕生するか大きく影響する」と述べ、各党のマニフェストの実現を注視する考えを示した。今後のグランドデザインの実現にあたっては各知事の政策的判断が重要との認識で一致した。
サミットは中尊寺本堂で開かれ、北海道の高橋はるみ、青森県の三村申吾、秋田県の寺田、岩手県の増田寛也の4知事が出席。産業振興と道州制をテーマに意見交換した。
北東北のグランドデザインは3県の実務者レベルの協議で最終報告が取りまとめられた。出先機関の共同化などこれまでの取り組みを第1ステージとして、調整が困難な課題にも連携する第2ステージの取り組みを求める内容。「行政の連携調整機能の強化」「民間交流の連携拡大」の二本柱で推進する。
具体的には▽農林水産物海外戦略の策定と共同事業の実施▽北東北研究開発支援ネットワークの構築▽企業人材の育成支援体制の整備▽大学連携▽北東北空港港湾ビジョンの策手▽北東北観光戦略の展開▽北東北女性人材バンクの整備▽医師の偏在解消と医師確保の共同取り組み▽医療専門チーム広域応援態勢の構築▽農林水産物の地域産品ブランド認証体制の整備▽再生利用認定商品の基準の統一−など57項目が例示。
サミットでは、グランドデザインについて三村知事が「民間意識の醸成をグランドデザインに向かっていくようにしなければならない」と述べ、寺田知事は「これから政治的判断や政策的判断も出てくる。知事交流や部長クラスの交流もやってみては。増田さんが秋田県知事になるくらいの時期に来ている」、増田知事は「農林水産物の共同認証等は進めねばならないし、部長の交流なども出てくる。既に3県の銀行が一生懸命やているように民間の交流も促進されねば」などと述べた。
記者会見で寺田知事は「合併で全国3千市町村が2千市町村になり、合併特例法の期限が終われば1500くらいになる。5年くらいのスパンで考えれば、政党のマニフェストを含めて三位一体の税源移譲などの地方分権を進めると行き詰まって道州制しかなくなる。国も法律を真剣に考えねばならないし、わたしたちも真剣に捉えていかねばならない。ここまで来たらトップ同士の突っ込んだ話し合いが必要だし、民意も必要だ。事務レベルの話し合いもだが、あとは政策判断、政治判断になる」と話し、3県知事の大局的な判断を必要とした。
このほかサミットでは今年の合意事項として農林水産物認証制度の共同実施の調査検討
地域データベースの構築に向けた取り組み、公設試験研究機関の広域連携など8項目の合意事項が発表された。
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