書か、書こ、書き、書く、書け などの変化は、その次に続く「〜ない」「〜う」「〜ます」「〜とき」「〜ば」などや、言い切りとか命令の場合などを軸としていることがわかります。いわゆる、未然、連用、終止、連体、仮定、命令がそれです。過去のことを話す場合は別の機会にして、現在のことについて話す場合を見ていきましょう。
では、英語の動詞活用の変化の軸は何でしょう。それはその動作をする人が誰なのか、わたし(自分)なのか、わたしたちなのか、君なのか、君たちなのか、あの人なのか、あの人たちなのか、あの動物なのか、あの動物たちなのか。物なら、あの本が売れるのか、売れるのはあの多くの本なのか、あの出来事が起こるのか、たくさんの出来事なのか、などなのです。
わぁー複雑だ!でもご安心ください。これらが主語になったとき、その動作・状態を表す動詞の語形がいちいち変化していたのは中世初期ころまでの英語で、その後どんどん単純化して現代英語ではたった一つの場合だけになりました。
それは「あの人」「あの鳥」「あの自動車」「あの出来事が起こる」の場合のように、現在動作をする主体が単独(単数)で、いわゆる「第3者」にあたる人、動物、物事の場合にだけ述語動詞に〜s(〜es)をつけることになりました。これを「ナニナニは(が)来る」という英語でやってみましょう。
その男の子(=彼)が登校する
The boy comes to school.
その女の子(=彼女)が登校する
The girl comes to school.
バスがこちらに来る(ただし一台)
The bus comes here.
クリスマス(単数)がやって来る。
Christmas comes.(言語人文学会会長)
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