2005年 9月 4日 (日) 

       

■ 〈八幡平・農と輝のシーズ〉2 天然素材が自慢のアイス工房

     
   絶景の望める広大な牧場にあるエッコ・ラ・ジェラーティ(左から2人目が斉藤好人さん)  
   絶景の望める広大な牧場にあるエッコ・ラ・ジェラーティ(左から2人目が斉藤好人さん)  
  旧松尾村松尾、安比高原に近い前森山ろくから岩手山の絶景を望む高原に評判の手作りアイス工房「エッコ・ラ・ジェラーティ」がある。隣接する農事組合法人前森山集団農場の生乳を使用した手作りジェラートは、素材そのものをいかし、八幡平にはぐくまれた味。店長の斉藤好人さん(48)が同農場から独立採算で立ち上げて5年目。全国的な知名度も高まっている。

 味は現在70〜80種類。通販の企画などイベント参加や、東京・池袋サンシャイン内「アイスクリームミュージアム」に常設する中で開発していった。工房では6種類の味がその場で味わえる。2日に1回種類が変わる。1色250円、2色300円。カップは130ミリリットル入り250円(いずれも税込み)。

  人気はフレッシュミルクを筆頭にマンゴー、ブルーベリー、枝豆など。最近は「チーズ・リゾット」のニーズも。店名はイタリア語で「おいしいジェラートをどうぞ」を意味する。

  「乳価は生産者側で決められない。加工で付加価値を付けられないか考えていた。牛乳でアイスクリームを作るのは売り上げは低いが初期投資が低い。全くゼロからのスタート。流通について何にも知らなかった。地域ではジェラートの味になじみがなかった」。斉藤さんは開店当初の体験を話す。

  追求したのは「あっさり」。ミルク味は練乳という誤解を払しょくしたかった。「こく」を強調してプレミアム化もしない。天然素材にこだわり、リキュールやスパイスなどフレーバーは一切使用しない。ヘルシー、低カロリーがポイント。

  味に自信はあったが、販売に苦労した。最初は営業しても話を聞いてもらえなかった。

  全国一の観光・物産展と銘打った千葉・幕張の「電気のふるさと自慢市」で「最高の味」と賞賛され、入賞。それを足がかりに容器デザインにこだわり、販路を広げている。

  斉藤さんにとって合併による八幡平市誕生は「分からない」というのが本音。「村」は首都圏で販売戦略上のメリットだった。住民、経営の立場でも利点を想像しづらいという。

  工房で食べられるジェラートの「へら」は旧安代町にある老舗南部せんべい店で特注した。「今、安代と協力し合ってブランドを起こそうという動きがある」と、広域での展開に活路を見出している。

  「安比高原はスキー客が主で、全国的に八幡平を知っていても、秋田県だと思っている人が多い。既に岩手町、葛巻町などと『北緯40度』のブランドは展開しているので、新市として情報発信しながら岩手県の八幡平市を認知させていけるかどうかは重要だ」。

  場所は、東北自動車道松尾八幡平インターチェンジから八幡平方面へ進み、コンビニを通過して左折。安比高原スキー場へ向かう村道沿いにキャビンが建っている。

  営業時間は午前10時から午後5時半まで(木曜定休)。カップ製品は盛岡市内の川徳、らら・いわてでも販売。問い合わせは電話0195−74−3125。

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