2005年 9月 5日 (月)
■ 住宅密集地で1500人参加して 盛岡市で総合防災訓練
津志田小学校校庭で行われた損壊建物からの救出訓練。災害救助犬も加わり、がれきの中から負傷者を救出する
盛岡市総合防災訓練は4日、同市津志田中央1丁目の津志田小学校とその周辺を主会場に開催された。市や県、消防、医療、ライフラインの関係機関、地元自治会など68団体、約1500人が参加。河川が増水している中での大地震を想定した訓練に臨んだ。昨年の新潟中越地震の教訓をもとに、ヘリコプターによる孤立者救出訓練や避難所でのストレス・ケア訓練なども実施。住宅密集地で展開される大規模な訓練に、地元住民も防災への意識を新たにしていた。
訓練は長雨で河川が増水する中、県内陸南部を震源とするマグニチュード7・4、盛岡で震度6弱の地震が発生、火災や山崩れなどで多数の死傷者や行方不明者が出たとの想定で行われた。
午前7時半から地震発生に伴う初動参集訓練、市役所での災害対策本部設置運営訓練を開始。津志田小とその周辺では損壊した建物からの救出訓練や避難場所の開設運営訓練などが次々と展開され、午前11時半の終了まで、合わせて94の訓練に取り組んだ。
このうちヘリコプターによる孤立者救出訓練は、山崩れと道路の損壊で大ケ生地区住民が集落に取り残されたとの想定で実施。北上川河川敷のヘリポートから津志田近隣公園グラウンドの臨時ヘリポートまで、大ケ生地区の住民を航空搬送した。
ヘリコプターからグラウンドに降り立った同地区の渕内ちえさん(54)は空の救助隊があることを初めて知った。家の周りは、水田が段々になっていて、大雨の時は土砂崩れが心配。いい体験をしました」と話していた。
一方、小学校裏手の南川では、津志田あやめ町内会の住民が参加して、土のう作りと土のう積み訓練が行われた。川の間近に住宅が張り付き、大雨のたびに水害が心配される地域。土のう作りに参加した地元公民館長の加藤邦夫さん(75)は「思った以上に力がいる作業。災害時は気持ちが焦るので、なお、大変だろう。日ごろから備えていかなければ」と気持ちを引き締めていた。
訓練には津志田小の全校児童やPTA、見前中の生徒有志も参加した。訓練車で地震の揺れや火災時の煙を体験した同小PTAの右京ヨシ子さん(36)は「大勢だとそれほどでもないが、1人で煙の中にいると本当に恐い。家族の中でも災害時にどこで会うか、話しあっておくことが大切ですね」。
菅原光子さん(46)も「最近は災害が多いので貴重な体験になりました。子供たちもこういう現場を見ていれば、いざというときパニックを起こさずにすむ」と日ごろの備えの大切さを実感していた。
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