2005年 9月 6日 (火)
■ 〈八幡平・農と輝のシーズ〉4 どりぃむ・まつお
八幡平市野駄の旧松尾村公民館(松尾地区公民館)にある映画「同胞」の記念碑と「どりぃむ・まつお」の伊藤会長(左)と畑さん
「男はつらいよ」や「たそがれ清兵衛」で有名な山田洋次監督は1975年に映画「同胞(はらから)」(松竹)を制作した。舞台となったのは旧松尾村。当時エキストラをした村青年団体協議会(青年会)元メンバーが95年に「どりぃむ・まつお」を結成した。既存の団体が地域活性化を担っていく必要がある中、旧西根・安代にない青年会を広められないかと考えている。(大崎真士記者)
「同胞」は、統一劇場(現「現代座」)の演劇を村青年団主催による公演を開催するよう持ちかけられ、資金調達など紆余曲折の末、なんとか実現させる群像劇。農家の後継ぎ、出稼ぎなど当時の世相も交錯した。
エキストラをした青年会OB、OGが「公開20周年をやろう」と提案し、「どりぃむ」を結成した。当初は村の郷土芸能発表会や映画会などの企画を展開した。
他団体とは違う独自色を出そうと、98年からクリスマスにサンタクロースにふんして親から預かったクリスマス・プレゼントを届ける事業を村内で始め、今も続けている。
ほかにもクッキーなどの菓子をメッセージ付きで未就学児に贈ったり、村芸術祭のイベントや商工会青年部と共催でジャズコンサートを開いたりする。結成時からメンバーの伊藤昇一会長(38)=八幡平市松尾寄木=は「地域、人と人との対話。村おこしとまではいかないが、自然に取り組んでいることが結果として継続している」と話す。
しかし、青年会活動は若者の流出、就業の場が地域外に集中しているなどの理由でメンバーの確保、拡充が難しい。イベント時はOB、OGの支援で切り盛りしている。伊藤会長も西根町の会社員だが「子供たちの笑った顔を見るととてもうれしい。このまま続けていきたい」という。
「プレゼント配達の応募も少なくなり、少子化の影響を感じる。新市になっても当分は旧松尾エリアで活動する。具体的に浮かばないが、これから新市として活動を広げられたら。新市になっても夢を持ち続けたい」と話す。
メンバーで同市職員の畑肇さん(30)は「活動をとにかく続けていく。会員を今までかそれ以上にし、大きいイベントができなくても地域のお手伝いをしたり、されたりというのがいい。地域の団体として次に引き継ぎたい」と考える。
旧松尾は新市の中央部であり、盛岡市まで車で1時間を切る。豊かな自然に恵まれ「気ぜわしくない」優れた住環境がある。
もとから地域にある団体を基礎に活性化が図られれば「同胞」が集まってくるはずだ。
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