2005年 9月 9日 (金) 

       

■ 盛岡市が総合交通計画を策定へ マイカー抑制を基本に検討

 盛岡市は自動車や鉄道、バスなどの交通手段や幹線道路などの交通施設を総合的にとらえ、今後の市の総合的な交通体系の基本方針となる総合交通計画を05年度と06年度の2カ年で策定する。同市は城下町特有の狭く曲がった道路や橋が多く、慢性的な交通渋滞に悩まされてきた。マイカー利用者は増加の一途だが、現在の財政や土地利用の状況を考えれば道路整備を飛躍的に進めることは難しい。環境問題やまちづくりの視点から交通のあり方を見直す時期にもきている。バス利用の促進を図ったオムニバスタウン事業の実証効果なども生かし、将来を見据えた交通体系を考える。

 総合交通計画では、おおむね20年後を目標とした実現可能な交通体系の基本方針を示す。マイカーを抑制しつつ、鉄道やバス、自転車の利用促進を図ることを基本に、各交通手段の役割やバランス、市や市民がすべきことを検討。おおむね10年程度で実施できる具体的な施策を位置付ける。

  計画の策定に当たっては、学識経験者や交通機関の関係者らで組織する市総合交通施策懇話会(久木田禎一座長)で意見を聴くほか、10月には市民参加型のワークショップを開催。マイカーを抑制し公共交通、二輪車の利用を促進するにはどうするか、中心市街地活性化を考慮した中心市街地交通をどのようにしていくかをテーマに議論する。2環状6放射道路網を基本とした将来道路網計画についても、今回策定される基本方針を踏まえて06年度から検証する。

  市の交通需要は市街地の拡大や隣接町村の宅地開発などに伴い、昭和30年代後半から増加。特に自動車交通はマイカーの普及などで人口増加率の2倍以上の割合で増え、盛岡広域の自動車登録台数は24万3000台(03年度統計)に達した。

  一方、都市計画道路の改良率は51%と、東北のほかの県庁所在地との比較して中位にあるものの、交通需要には追いついていない。少子高齢化や財政状況、環境問題など社会情勢の変化を踏まえた上で、道路網計画を練り直す必要がある。

  公共交通の主力となるバスの利用促進を図るため、市は99年から03年まで、オムニバスタウン事業を推進。松園地区のゾーンバスシステムでは、急行バスの増便やバス専用レーンの延伸などで、朝のピーク時に、バスが市中心部へ到達する時間をマイカーより短縮することに成功。バス利用者は対前年比で約4%増えた。IGRいわて銀河鉄道では来年3月に青山駅が開業。青山ゾーンバスとの相乗効果が期待されている。

  こうした課題や成果を踏まえ、市民の意見を取り込みながら、盛岡らしい交通体系のあり方を探る。

  実際、歩行者や自転車を優先した歩いて楽しいまちづくり求める声がある一方で、都心へのアクセスを重視した4車線化の推進を求める声も根強いなど、市民の交通に対する考え方は多様化している。市交通政策課では「今後の在り方を選択するのは市民。大勢の市民に計画作りに参加してもらいたい」と呼び掛けている。

  交通について考えるワークショップは第1回目が10月2日上田公民館で。2回目が同16日、3回目が同30日で会場はいずれも中央公民館。3回とも午後1時半から午後4時半まで。中学生以上であれば誰でも参加できる。できるだけ3回とも参加を。参加希望者は電話、インターネットのいずれかの方法で市役所建設部交通政策課(電話626−7519)へ申し込む。応募期限は9月20日。





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