2005年 9月 14日 (水) 

       

■ 盛岡南サティが来年3月で閉店へ 業績回復は困難と判断

     
  06年3月末で閉鎖となる盛岡南サティ  
 
06年3月末で閉鎖となる盛岡南サティ
 
  盛岡市三本柳の総合型スーパーの盛岡南サティ(鈴木和夫店長)が06年3月末、27年の営業に幕を閉じる。同店経営の再生会社マイカル(本社・大阪市、西岡明賜管財人代理兼社長)が取り巻く流通競争の激化の中で業績回復が難しい不採算店と判断。閉店することを決めた。12日に西岡社長、岡田元也管財人兼会長(イオン社長)が、盛岡市、盛岡商工会議所を訪問し正式に伝えた。閉店を知らされたテナント側や地域住民は戸惑っている。

 同店は79年、ニチイ盛岡南店として開業。店舗面積は1万3千平方メートル、売場面積1万平方メートル。96年に現在の名称に変更。売上は98年に70億円のピークに達したが、04年は40億円までダウン。1億5千万円の赤字となった。

  その間の01年に民事再生法を申請し破たん。スポンサーとなったイオンの支援を受けて、マイカルが再生会社として再生に向けた活動を展開した。食品部門の改装や商品の見直し、イオンのトップバリューブランドの導入などを行った。しかし、なかなか売り上げは伸びず赤字の状態のまま推移した。

  マイカルでは02年から全国的に不採算店の整理に着手。マイカル管財人室の向原利行広報担当マネージャーは「改装や衣料に強いブランドの導入などを行った。しかし盛岡南サティの取り巻く競争環境が予想以上に激化。他競争店が立ち並び、なかなか売り上げを伸ばすのが難しい状態になった。店の利益で債務弁済をする計画だったが、先が見込めない状況になり閉店を決めた」と言う。

  同店の従業員は200人。正社員は30人で、パート・アルバイトが170人。向原マネージャーは「正社員は社の他店に配属の予定。パート・アルバイトに関しては3月末で一端解雇するが、面談を通じてイオンのグループ会社で働きたい人があれば再就職のあっせんも」と話す。同店の土地、建物の所有者は別会社のため閉店後の利用は未定という。

  同店には時計、食品、衣料、雑貨など33の店舗がテナントとし入居。マイカル側から13日、各店に通知された。

  テナントのある店主は「寝耳に水。改装もし昨年再契約した。まだ通知された段階。われわれも生活がかかっている。どう対応すれば良いのか」と戸惑いの表情を見せた。

  盛岡商工会議所の小原冨彦専務が「12日に斎藤育夫会頭に同席して岡田会長、西岡社長と面談した。盛岡南サティの閉店を聞かされた。以前から厳しい状況は少しは伝わっていたが来年3月末閉店というのには驚き。雇用への対応は行うことも話していた。いずれ大きな店舗。どのような影響が出るかなども含め、地域の情報も入手しながら今後の対応を検討したい」と話した。

  盛岡市産業部の喜多正敏部長は「話は聞いた。地域住民にも影響がある。住民やテナント側の話も聞いた上で雇用や商業の関係団体と連携して対応などを検討したい」と話した。

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