2005年 9月 15日 (木) 

       

■ 〈校長室の窓から〉7 野口晃男 雨の中を泳ぐとは…

 今、午前9時。気温25度、水温23度。

  5年生がプールで水泳の学習をしています。
 
  どの子も楽しそうに泳いでいます。

  水泳の学習は「生涯にわたって、水の事故から自分の命を守る力を育てる」という、とても大切な学習です。

  しかし、一歩間違うと、大変な事故につながることがあります。「合図やきまりを守ること」を厳しく指導するのはこのためです。

  近づいてみるとプールの中ほどで手を振る子がいます。

  5年2組の鈴木さんです。

  しばらく前に「得意技は?」の質問に「水泳」と答えた子です。

  わたしがクロールのまねをすると、小さくうなずいてクロールの泳ぎを見せてくれました。とてもきれいな泳ぎで感心しました。
 
  おやっ、ぽつりぽつりと雨が降ってきました。
 
  雨で思い出すことがあります。

  教師になって間もなくの夏、水泳学習をしていたときに大雨が降ってきました。

  気温と水温は最適なので、そのまま学習を続けました。

  しばらくすると、一人の子が「先生、プールの中から上を見るときれいだよ」と言ってきました。

  水に潜って上をみると、水面をたたく水玉が無数にはじけて白く輝き、幻想的にさえ見えました。

  水面に落ちる雨は、上からはいつでも見ることができます。

  でも、水中にすむ生き物の側から見るという経験は初めてでした。

  みんなが「きれいだ、きれいだ」と大騒ぎするものですから、それまでは怖がって水中で目を開けることのできなかった子までが目を開けて、この幻想的な世界を見ることができました。
 
  プールでの学習が本格的にスタートしました。

  安全第一。

  泳力向上。
 
  さて、この夏、子供たちはどんな素晴らしい経験をすることになるのでしょうか。
(盛岡市教育相談員)


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