2005年 9月 15日 (木) 

       

■ 〈お父さん絵本です〉75 岩橋淳 おおきな、お・お・き・いテックス

 フランス出身・ニューヨーク在住、日本出身・カリフォルニア在住の作家による、インターナショナルな合作です。柔らかな陽光を感じさせる絵柄が印象的。

  遊園地の「射的」でみごと的中のごほうびにチャーリー少年が選んだのは、白地にブルーのストライプ、まるで西海岸の空と海を映すかのようなぬいぐるみ。おだやかでやさしげな表情の恐竜にチャーリーはテックスと名づけ、たちまち仲良しに…、ところがテックス、身体があまりにも大き過ぎた。日常生活に支障をきたすと当惑のパパやママ。せっかく友達になったふたりなのに、いつも一緒にいられない?

  時・場所・世間体…、あらゆる規制に縛られた現代の生活。そしてこどもたちは、たえず大人の都合や気まぐれにすらほんろうされて暮らしています。でも、心までは誰にも束縛することはできないはず。風邪をひいて助けが必要なチャーリーに、そっと寄り添ってくれたのは…。

  気持ちの通じ合う相手を持つことのすばらしさがじんとくる、大人も感動の作品です。

  【今週の絵本】『おおきな、お・お・き・いテックス』C・マシュレル/文、わきやま はなこ/絵、長友恵子/訳、文化出版局/刊、1470円(税込み)4歳〜(2000年)

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