2005年 10月 3日 (月) 

       

■ 〈八幡平市長選〉初代市長に田村氏 遠藤氏に2000票の差

 西根、松尾、安代3町村の新設合併に伴う八幡平市長選は2日、投開票が行われ、無所属新人で前県議の田村正彦氏(57)が1万706票で初当選した。県議3期の実績と知名度、各支持層の厚みで地力に勝り、同じく元西根町議の遠藤斉優氏(60)=民主推薦=に2168票差をつけた。これで新市建設計画に盛られた事業や合併協定の理念を基にした市政が施行され、争点にも浮上した新市庁舎建設が動き出す。投票率は74・22%で、9月11日の衆院選の67・33%を上回った。

 田村氏は県議3期の実績と知名度、県議時代の新市全域の選挙経験を生かして今年4月の出馬表明前後から浸透を図ってきた。10年前に劇的勝利を挙げた県議時代の後援会(会長・高橋昭三元西根町議)幹部や熱心な支援者とともに、市議や旧3町村長、各団体から幅広く支持された。
  演説では合併建設計画の着実な遂行による地域較差の是正、均衡ある発展を訴え、第1次産業と観光の振興などの各政策を公約に掲げた。新庁舎建設については「新市民のよりどころ、シンボル」と建設計画に基づく必要性を説き、相手をけん制した。

  政党組織ではない無所属のスタンスで「地域のことだけを考え、地域のためにやってきた」と、民主から推薦を受けた遠藤氏を意識した訴えもあった。大票田の旧西根で切り崩しに合いながらも地力で勝る田村氏が県議時代の得票を守り切り、遠藤氏を退けた。

  遠藤氏は建設計画を住民視点で見直すと主張。民主のテコ入れと住民団体の応援も受けた。個人演説会では新庁舎建設を「皆さんは望んでいないと感じた」「政治家として先の見通しを持つべき。一部の利益のためにやると先を誤る」と呼びかけ、有権者にアピール。

  1日70〜80回の街頭演説では、有権者が出てこなくとも約1分の短い辻説法を繰り返した。出馬の遅れや松尾、安代の知名度不足も明快な演説に反応は尻上がりによくなった。西根でも追い上げを図ったが、相手を上回るまでには、一歩及ばなかった。

  当日の有権者数は男1万2571人、女1万3549人の計2万6120人。期日前投票(9月26日から1日まで)は2062票だった。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします