2005年 10月 4日 (火) 

       

■ 宇部選手(盛岡中央)を楽天が3巡目指名 プロ野球ドラフト

     
  チームメートに担がれ指名を祝福される宇部銀次捕手  
 
チームメートに担がれ指名を祝福される宇部銀次捕手
 
  プロ野球の高校生対象の新人選択会議(ドラフト会議)は3日、東京都内で開かれ、盛岡中央高の宇部銀次捕手(17)が東北楽天ゴールデンイーグルスの3巡目指名を受けた。宇部選手は小学校から抱き続けてきたプロ野球選手になる夢をたぐり寄せ「とにかくうれしい」と破顔一笑。入団に前向きで「やるからには日本一のキャッチャーになりたい」と今の目標を語った。

 午後3時5分、同校校長室の電話が鳴り、富沢正一校長に楽天から指名のあいさつがあった。宇部選手は6時限目の授業中だったが、野球部の高橋亨監督、佐々木大介監督に呼ばれ、校長室で指名の知らせを聞いた。「素直にうれしいです。小さいころからの夢だったので」と話し、富沢校長からは「おめでとう。活躍してわれわれに夢を与えてほしい」と激励された。

  同校での記者会見で宇部選手は「プロに入りたかった。入団を前向きに考えたい」と語り、目標とする選手に城島健司捕手(ソフトバンク)の名を上げた。セールスポイントは「バッティングを見てほしい」と、強打の捕手を目指す。

  野球を始めたのは小学2年の時。プロ野球選手を夢に描いたのは5年の時だった。「物心付いたときから左打ちだった。おじいちゃんがやらせたのだと思う」と、祖父畠山保男さんが最初の野球指南者だった。

  チームの甲子園出場は果たせなかったが、今夏の県大会では決勝まで進み7試合にフル出場し、1番打者として24打数18安打8打点1本塁打の打率7割5分という高打率を残した。複数の球団スカウトが練習から見に来ていた。

  佐々木監督は「銀次本人が高校に入るときから高い志があったので、わたしの力は小さいが何とか本人の力で高いレベルに行ってほしいと思っていた」と、指名を喜ぶ。「バッターとして攻撃的な、1球目から自然に打ちに行ける精神が一番良いところ。どんどん活躍してほしい。岩手、東北のいろんな方に応援されるような選手になってほしい。10割打とうという積極的な選手になってほしい。高い数字にこだわってもらいたい」と話している。

  表には同期のチームメート、後輩部員が集まり、「楽天に指名された」と報告。胴上げなどで指名の祝福を受けた。

  バッテリーを組んだ大村卓也君(17)は「中学の時からバッテリーも組み、彼ならプロに行けると思っていた。3年になる前にプロを目指すと聞いたが、指名をもらえると思っていた。1軍に上がって首位打者、三冠王になってほしい」と話す。

  夏までの主将伊藤和明君(18)は「自分のことのようにうれしい。チームでも勇気を与えられるプレーをしてくれたので、プロでも応援してくれる人たちに勇気、元気を与えられる選手になってほしい。岩手、東北の代表として頑張ってほしい」とエール。

  同学年でマネージャーだった高江穂乃瑠(ほたる)さん(18)は「やったあという時持ち。指名されると信じていた。プレーの面ではいると安心でき、打席に立てば打ってくれるという選手。真っ直ぐで良い性格なのでプレーにもそれが出て、練習でも吸収しやすいのだと思う。早く1軍に上がって試合で活躍してほしい。3年間で1度も大けがをしたことがないので心配していない」と話している。

  同校の卒業生では社会人野球を経て81年にヤクルトにドラフト外で入団した鈴木正幸投手に次いで2人目。同校の現役高校生でドラフト指名されたのは宇部選手が初めて。

  【宇部銀次(うべ・ぎんじ】 捕手。普代小、普代中。176センチ、76キロ。50メートル走6秒3、遠投100メートル、右投げ左打ち。高校の公式大会記録は打率3割7部8厘、本塁打3本。


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