7月1日の岩手山山開き式には早朝に馬返しで神事があります。村長代理で神事に参加することになりました。神事が終わったら無理せず帰ってもいいと言われていましたが、私は皆と一緒に岩手山に登ることにしました。
私は岩手山が大好き。高速道路から眺める姿もいいですが、一番の理由は啄木の歌が好きだから。
啄木が岩手山を詠んだ歌は数々ありますが、私の一押しはこれ。
「目になれし山にはあれど/秋来れば/神や住まむとかしこみて見る」。紅葉の山は、本当に神様が住んでいるかと思うくらいに気高く美しいもの。季節はちょっと早いけれど、憧れの岩手山の頂上に立つ、(きっと)最初で最後のチャンスです。
朝5時半、迎えの車に乗り込みました。準備は万全。大きなおにぎりも持って、余裕の表情(の、つもり)で神事に臨みました。
午前7時、いよいよ登山開始です。登ってみて初めてわかったのですが、岩手山は1合目までが長い、苦しい。この調子で頂上まで行くのかと思ったら、くらくらしてきました。ところが2合目以降は結構スイスイ行けてしまいます。山岳会の方の上手なリードのおかげで、予定より大幅に早く、8合目の小屋に到達してしまいました。
8合目で早目のお昼を済ませ、ゆっくり休んでから頂上を目指しました。頂上では、旧松尾村、雫石町、旧西根町の皆さんと合流してピッケル交換です。私は万歳の役目。念願かなって、憧れの岩手山の頂上にいることに感動して、心底うれしい、一生忘れられない万歳でした。
さて、4町村の交流会が雫石町で行われることになっていたので、帰りは御神坂口に降りました。歩いても歩いても、降りても降りても、着きません。膝ががくがく揺れてきました。転んで大の字に前のめりになっても、そのままじっとして休んでいたかった。やっと麓に下りて温泉に浸かり、交流会で飲んだビールのおいしかったこと!岩手山万歳!(滝沢村前助役)
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