2005年 10月 6日 (木) 

       

■ 〈美術〉自然に吹く風と心の流れ 山本淑子さんが初個展

     
  山本淑子さんと作品「Flow−流−」  
 
山本淑子さんと作品「Flow−流−」
 
  盛岡市の山本淑子さんの初めての個展「Flow」が8日まで、同市菜園2丁目のギャラリーラヴィで開かれている。平面と立体合わせて13点の抽象作品が展示されている。

  昨年の夏に制作した「Flow−流−」は、自然に吹く風と心の動きを表した作品。ブルーのアクリル絵の具を、はけを使って大胆に流し、表面に銀ぱくを散らした。流れを題材にした、一連のシリーズの先駆けとなった作品。

  「同−Like Around the World」はキャンバスの両側に、2つの透明なアクリル容器を展示した、インスタレーション的な作品。容器の中には「Who are you?」と「I love you」の2つの文章を、それぞれピンクとブルーの色で印刷された紙が配されている。

  書道にも取り組んでいたという山本さん。やり直しの利かない、精神集中が求められる世界。その手法を取り入れ、キャンバスの上に大胆に筆の流れを残している。

  具象画から抽象画に転換したのは2001年ごろ。当時、ストレスを抱えて体調を崩したことから、八幡平に登山。そのとき自然との一体感と、体中の空気が入れ替わるような感覚を味わった。

  「すべてが宇宙という大きな空間の中で同じ小さな存在であり、すべてが連鎖しているのではないか」と思ったことから、自然の空気や風を表現したいと、02年から「Flow」シリーズを開始。

  今、自分が独りぼっちだと悩んでいる人が多いと感じる。そんなとき、インターネットなど架空の空間へ入るのではなく、家族や兄弟など周りの人を大切に思い、愛すること、その優しい気持ちが世界の平和につながるのではないか。その願いを、作品の中に込めている。

  現代美術家協会会員、エコール・ド・エヌ会員。午前11時から午後6時(最終日は同5時)まで。


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