「今度、わたしたち、結婚することになりました」というあいさつを受けて、「誰に言われてそうなったんだ」などと言う人はいないでしょう。
レジで店員が「1000円になります」と言う。「なりますとは何だ!1000円になったということは、そうする人がいてそうしたのであって、自然にそうなるはずがない」などと意気まく人はいない。
英語なら「わたしたちは結婚します」であり、「1000円です」という発想です。日本語の「〜になりました」は自分たちが決めて行ったことでも、周囲の諸事情から自然にそういうことになりましたという表現です。そのほうがやわらかくて、自分や当事者の主張や決定をあからさまにしない日本人の心が感じられます。
スポーツ大会での選手宣誓で「せいせい堂々と闘うことを誓うことになりました」とは言わないですよね。このことでもよく分かります。これは決意表明を明確に出す場面なのでおかしいのです。
前回、英語は結論が先で付随的状況説明は後と言いました。「わたしは京都でたまたま旧友に会ったとき、夜中まで駅のベンチに座っておしゃべりしました」で大事なのは「わたしは彼とおしゃべりしました」と言う部分
I chatted with himです。
この文では「京都でたまたま旧友に合ったとき」という状況説明を先に言ってはいますが、その中でさえも
I happened to seeは前です。Whenを含む文は説明だから後ろにつけることもあります。でも、それに当たる日本語を口にだしてみると少し変です。
この英語の全文は、When I
happened to see an old friend of mine in Kyoto, I chatted with him
sitting on a bench in the station
until midnight.です。さて、これをカタコト英語で言うとしたら、語順をどれだけ間違っても通じるでしょうか。
(英文助言:Kevin Short 岩手大学非常勤講師、Kevin’s English school主宰)
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