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農家が丹精込めて作ったワイン専用ブドウをコンベアーにかける佐々木宏さん
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紫波町がフルーツパークに整備していたワイナリーが完成し、醸造免許を取得して8日から仕込み作業が始まった。作業をするのは山梨県のワイン工場で長年ワイン造りをしてきた紫波フルーツパーク醸造部長の伊藤勝彦さん(58)と、久慈市出身で山梨県のワイン工場で働いていた醸造部員の佐々木宏さん(32)の2人。
伊藤さんは醸造過程で糖分を添加しない、個々の農家のブドウを分けて醸造するこだわりのワイン造りを強調する。「糖分を添加せずにワインを作るにはブドウの糖度が18度以上必要だが、これまでに収穫したブドウは19度。ブドウ自体の質も良く、良いワインができるでしょう」と手応えを感じている。
ワイナリーはフルーツパーク内の体験工房に接続して建設。平屋建てで615平方メートルで、この大半がワイン工場で占められている。工場には大小24基の醸造タンクや各種機械が並んでいる。
紫波町オリジナルワインはすべてワイン専用の糖度の高いブドウを使用している。町内の7軒の農家に数年前から栽培を依頼し育ててきた。ワイン専用種の栽培農家は今年に入って大幅に増加し16軒に拡大。先に栽培していた農家も最近になって収穫できるようになったばかりで、今年は10トンのブドウでワインを醸造する計画。
8日タンクに入れたのは赤ワイン用のピノ・ノアール、メルロー、12日からは白ワイン用のケルナー、ミューラートルガーノの2品種が加わる。ほかに赤ワイン用のカベルネフランを含め合わせて5品種の醸造作業に中旬までに着手する。
紫波町のブドウで初めてワインを醸造する伊藤さんは「樹は若いが糖度は19度、品質もいい。原材料の段階で良いワインができることが分かります」と自信。
農家が運んできたブドウをベルトコンベアーに乗せ、破砕機にかけ、つぶしたブドウを専用の太いホースで醸造タンクに流し入れた。このあと酵母菌を投入した。伊藤さんは今回の仕込みに4種類の酵母を用意、ブドウの特徴に合わせて使用を考えている。
伊藤さんによると酵母菌を入れたタンクからは3日ほどでアルコールのにおいがし始めるという。来年春には出荷できる状態になる。 |