2005年 10月 10日 (月) 

       

■  〈美術〉フランスの風を運ぶ 籠島みえさんが個展

     
  籠島みえさんと「雨つばめの飛ぶ日」(作品右)  
 
籠島みえさんと「雨つばめの飛ぶ日」(作品右)
 
  宮古市出身でフランス在住の画家・籠島みえさんの油絵展が、盛岡市菜園1丁目の川徳5階・ギャラリーカワトクで12日まで開かれている。盛岡では3年ぶりの個展。渡仏して10年を迎える作者の絵筆は、さわやかにフランスの風を運んでいる。

  展示されているのは、パリ郊外の風景や女性たち、花などをモチーフにした油彩34点。風景画の多くは、籠島さんの自宅周辺で描かれたもので、森や田園に恵まれた美しい情景が広がる。

  「雨つばめの飛ぶ日」(20号)は夏の初め、自宅の窓から眺めた風景を描いた。人々の心をいやす森の緑、窓辺に飾られた花にワイングラスが2つ。光を含んだような柔らかなタッチで表現した。


  「フランスといっても田舎の方なので、自然が多いところは岩手によく似ている。早春に草木が芽吹いてくる感じも好き」と籠島さん。

  自宅があるフォンテンブローはパリ郊外の町で、森の美しさでヨーロッパに知られる。「この地方でバルビソン派の画家たちが生まれたのが分かる気がする」と話す。

  籠島さんは1996年、航空会社に務めていた夫の定年退職を機に、夫婦でフランスに移住。夫の提案にこたえる形だったが、フランスの風景を描いてみたいという画家としての思いも重なった。

  籠島さんは61年に岩手大学学芸学部(現教育学部)を卒業。絵は好きだったが本格的に制作をすることはなかった。下の子供が3歳を過ぎて気持ちに余裕ができたころ、「絵を描きたい」という思いが高まったという。

  82年に一水会展に出品(以後毎年出品)、92年・93年に日展入選。フランスの公募展にも出品を重ね、2005年にル・サロン・ド・アーティスト・フランス会員に推挙された。一水会会友。日本美術家連盟会員。

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