2005年 10月 12日 (水) 

       

■ 自ら備える努力を 盛岡市で自主防災隊が発足

     
  谷藤裕明市長から自主防災隊が発足した4町内会へ隊旗を交付  
 
谷藤裕明市長から自主防災隊が発足した4町内会へ隊旗を交付
 
  盛岡市の4町内会で地震や台風などによる災害に備える自主防災隊が発足し11日、防災資器材の交付式が市役所で開かれた。市は同市町内会連合会(村井政吉会長)と連携、地域ごとの自主防災組織の結成を推進している。大災害時は公の機関の救援活動が行き渡るまでに時間がかかり、地域の事情をよく知った住民が協力して避難誘導や災害弱者の救護に当たることで、被害を最小限にとどめようとしている。市では335の町内会、自治会すべてに組織の発足を促し、防災意識の高揚に努めたいとしている。

 今回、自主防災隊が発足したのは上田4丁目町内会(佐藤時夫隊長、900世帯)、本宮第三町内会(菅原吉男隊長、478世帯)、鶴子町内会(兼平章二隊長、210世帯)、緑が丘一丁目北区町内会(村田昭七隊長、196世帯)。世帯数など地域の事情によって組織編成は異なるが、主に町内会の役員と班長が隊員を兼ね、地域を束ねる。

  平常時は避難経路の確認や災害弱者の把握、防災研修などに励み、災害時にはできる範囲で防災活動に当たる。これまでも各町内会(自治会)に防犯や防災のための係はあったが、自主防災隊の正式発足で、防災に対する地域の役割がより明確になった。

  市は自主防災組織結成の届け出があった町内会(自治会)に、防災活動に最低限必要なつめ付ジャッキやスコップ、救命ロープなどをセットにした防災資器材(10万円相当)を交付。各地区の公民館などに備えてもらうことにしている。

  交付式で谷藤裕明市長は「大きな自然災害が目立つ。自分たちのまちは自分たちで守るという意識が重要」とあいさつ。村井会長も「先駆的な取り組み。組織の発足は意義深い。多くの町内会、自治会に活動が広がってほしい」と期待した。

  町内会の全世帯を班ごとに自主防災隊の各係に位置付けたという緑が丘一丁目町内会の村田隊長(73)は「高齢化が進み老人世帯が増えている。非常時に隣り同士、声をかけていくことが被害を防ぐ」と取り組みの意義を強調。本宮第三町内会の菅原隊長(71)は「組織の発足で町内全体の防災意識が高まる」、鶴子町内会の兼平隊長(76)は「消防署などと連携して訓練や講習を実施したい」。阪神淡路大震災を経験したという上田四丁目町内会の佐藤隊長(77)は「耐震診断の奨励などにも取り組みたい」と意気込んでいた。

  市は町内会連合会と協力し、各地で自主防災組織の結成を呼び掛ける説明会を開催。4町内会のほかにも、結成準備を進めている町内会、自治会が数団体あるという。

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