2005年 10月 12日 (水) 

       

■ 〈美術〉20世紀最大の宗教画家 ルオー展が開幕

 県文化振興事業団創立20周年記念事業「出光コレクションによるルオー展」(県立美術館などが主催)が8日、盛岡市本宮の県立美術館で開幕した。出光美術館が所蔵する209点の絵画や版画を展示している。

  初日の開会式では、同館の佐々木英也館長が「20世紀最大の宗教画家と称されるルオー。本展は質量ともに世界最大級を誇る出光美術館の所蔵品で構成されている。出光コレクションの幅広さと奥深さを示し、ルオーの世界を堪能できるまたとない機会」とあいさつした。

  テープカットに引き続き、出光美術館の八波浩一学芸員による解説が行われた。八波さんは、東洋美術品が中心の同美術館がルオー作品を多く所蔵するようになった経緯を説明した。

  きっかけは初代館長の故出光佐三氏が「受難」を東京で見てほれ込んだこと。鮮やかな色彩と黒く太い輪郭線が特徴だが、この線が出光氏の心を射止めたという。ゴルゴダの丘に十字架が3本立っている「受難30番」は、文豪川端康成が必ず足を止めて見入った作品と説明した。

  ジョルジュ・ルオー(1871〜1958年)は、社会の底辺に追いやられた人々の感情や、権力者らがまき散らす醜悪な思惑や不幸などを批判的、自虐的に描いた画家。出展作品の「小さな家族」はルオーが描いた、最大の大きさの作品のうちの1点。連作版画「ミセレーレ」も見どころ。

  11月27日まで。午前10時から午後7時(入館は同6時半)まで。月曜日は休館。観覧料は一般800円、高校、大学生は500円、小中学生は300円。版画作品は11月1日から展示替え。

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