気がつけばもう10月も半ば。新幹線の車窓の風景のように毎日が猛スピードで流れ去り、あっという間に今年も年の瀬へと突入です。
さて、去る10月1日、長野県佐久市において「星空の街。あおぞらの街」全国協議会の第17回大会が開催されました。この大会で盛岡天文同好会が団体として全国で唯一、環境大臣賞という名誉ある賞を賜りました。表彰式をはさんで高円宮妃殿下、小池環境大臣、田中長野県知事からお言葉やごあいさつがあり、宮様と田中知事は会場に大勢いる子供たちに語りかけるように話され、内容とともに非常に感銘深いものでした。
盛岡天文同好会は子供たちや市民の方々に宇宙への興味を深めていただこうと星を見る会をさまざま実施しておりますが、こういったことのほかに毎年夏と冬に夜空の明るさの変化の定点観測を行い、大気汚染や光害など盛岡市を取り巻く環境について調査してきました。これら星空観察と環境問題への啓発活動を評価していただいて、このたびの栄えある受賞となったものです。紙面をお借りしてご報告申し上げますとともに、ご鞭撻(べんたつ)とご支援を頂戴(ちょうだい)している多くの皆様に心から感謝の意を表します。
会場となった長野県佐久市は長野新幹線で軽井沢の次に位置し、4市町村の合併で人口10万人を擁する浅間山や八ツヶ岳を望む風光明美な田園都市です。授賞式の翌日、佐久子ども未来館、東洋一の直径64メートルパラボラアンテナを有する臼田(うすだ)宇宙空間観測所、うすだスタードームなどの見学会に招かれました。プラネタリウムのある佐久子ども未来館は展示室のある3階建てドーム型の建物が吹き抜けていて、どこからでも全部見渡せ、らせん状のスロープを歩きながらどの展示スペースにも行ける工夫に関心しました。が、何より館長さんが盛岡市子ども科学館に特にご好意を持っておられるご様子に心ひかれるものがありました。最後に訪れたうすだスタードームは一般市民のための天体観測施設で、口径60センチの反射望遠鏡と2台の20センチ屈折望遠鏡という極めて充実した設備を誇る施設です。近い将来盛岡市が市民天文台を設置される場合、大いに参考になりそうです。
冬は雪が多くはないけれど放射冷却でアイスバーンになるという点や、浅間山を望むところも岩手山のある盛岡の雰囲気に似ています。都市の規模に違いはあっても、自然に囲まれ、自然を愛し、子供たちの科学する心をはぐくもうとする学究的なまちであるところなどにも親近感を覚える佐久のまちでした。(盛岡天文同好会会員)
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