2005年 10月 14日 (金) 

       

■ テーマは手作り製本 岩手装友会が展示会

     
  岩手装友会の第17回装友展  
 
岩手装友会の第17回装友展
 
  岩手装友会(土川三郎代表)の第17回装友展が16日まで、盛岡市上田4丁目のNHK盛岡放送局おでんせプラザで開かれている。会員8人が表具した軸やびょうぶなど約30点を展示している。

  ついたて「鶴群翔」は土川さんと滝本利雄さんの共同作品。荒々しい波頭の上を、ツルが群れをなして飛び交う図柄に引かれて制作を開始。本紙の取り付けは土川さん、ついたての仕立ては滝本さんが担当。「厚手の裂地で張り付けには大分力が入った」という。

  土川さんの丸表装「答人」(五十嵐洗心書)は淡い色彩の布地で表装した作品。本紙の持ち主は、床の間周辺に自分が収集した石を飾って楽しんでいるという。「石が主人公であり、それを包み込むようなふんわりした軸にしてほしい」という要望に応えた。「掛け軸に対する別な考え方、見方を示唆された思い」と話していた。

  北田郁夫さんが出展した「六曲びょうぶ」は、古いものを補修した作品。添えられた補修前の写真からは、前の雰囲気を残しながら、丁寧に作業した様子が分かる。瀬川正一さんはデジタルカメラで撮影したハスの花の写真を表装。グリーンの布地を使い、花の色を際立たせた。

  毎回、テーマを決めて展示会を行っている同会。今展では、表具と製本に共通する部分が多いという理由から「手づくり製本」に決定。会員の中に経験者もなく、資料も少ない中、簡易製本台などの道具から手作りしながら取り組みを進めたという。

  厚紙をしんにして、布や紙で包んだハードカバーや、ページを糸で縫い付ける上製本、目立て糸入れ製本など、さまざまな作品が展示されている。

  午前10時から午後4時まで。15日の午前10時から、会場内で製本勉強会を実施する。

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