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多くの見学者が訪れた水路補修工法の展示会(雫石町板橋、2日) |
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コンクリート水路補修工法展示会(盛岡地方振興局農村整備室の主催)は1、2日、雫石町内で開かれた。今年4月に全国で初めて開かれたが、それが口コミで広がり、参加者は全国各地の延べ24社45工法に膨らんだ。昭和30〜40年代に盛んに整備された公共施設の老朽化に伴う補修時期が到来し、業界にとって補修工事の市場性が高まっている。研究機関や県外からも視察に訪れていた。
会場は1960(昭和35)年に国営岩手山ろく開拓建設事業で整備された同町板橋の越前堰水路「小岩井第1号主幹線排水路」の約250メートル区間。
出展企業は資材会社や施工業者、商社。補修の工事自体は15工法が4月に、30工法が先月済まされている。この仕上がりを見るために自治体、土地改良区、コンサルティング会社のほか北海道や農業公設試研究者ら約300人が2日間で見学に訪れた。
工法は@樹脂系(ポリウレタンなど樹脂を吹き付ける)Aパネル系(複数層構造のパネルで内側に新たな水路を造る「FRP」)B改質剤系(強度を元に戻す成分の塗布)と、10月に新たに加わったC「ポリマー・セメント系」に大別される。@〜Cの複合型もある。
本県は寒さや積雪で冬のコンクリート劣化(凍結・融解)や内部の鉄筋のさびが頭の痛い問題。補修は耐久性や長持ちする構造と同時に、初期投資額が少なくて済むか、1平方メートル当たりの施工単価など費用対効果も発注者の関心事だ。
積雪の程度や気温差の気象条件はもちろん、老朽化や破損度合い、重機の進入が可能な山間地か平野かなどの地理的要素、補修延長が長いか部分的かなどで工法の適性は異なる。
今回の農業用水路のほか、頭首工(取水口)やダム・ため池など基幹的水利施設が国の食糧増産に伴う一斉建設から既に40〜50年が経過した。橋やトンネルなど公共構造物も含め、老朽化に伴う補修時期が到来している。
同整備室は「財政難もさることながら既存の構造物を解体、撤去して全改修するのはナンセンス。産業廃棄物の排出抑制が求められており、リサイクルが趨勢(すうせい)」と話す。
公共工事激減の中、補修工事の工法開発ニーズは高まり、メーカーや商社による市場が形成されている。今回のような大規模な展示会は全国初で、競争相手の動向やシェア拡大に向けた情報交換の場として関心を集めたようだ。
東京の材料メーカー・住友大阪セメント東北支店は10月から参加。ユーザーのT&日本メンテ開発(山形県)と共同出展した。
赤沢一彰同支店建材製品課長は「公共工事全体のパイが減る中で補修工事は増えている。農政関連の新規事業は止まり、一気に改修時期が来ており、当然われわれも販売しなければならない。他社の工法を見る機会が少なかったので今回参加して資料をいただいた」と話している。
同整備室は各社に現地で積雪以降の経年変化の報告を義務づけている。
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