2005年 11月 5日 (土) 

       

■ 懐かしい母子の姿 海野一枝さんが創作人形展

     
  西馬音内盆踊りの人形  
 
西馬音内盆踊りの人形
 

 盛岡市の人形作家、海野一枝さんの創作人形展「遠い記憶(ぬくもり)」は8日まで、雫石町野中の創作人形工房一会で開かれている。4月に古民家を活用して工房を移転した海野さん。新工房で初めての個展となった。11日から13日は同市内丸の県公会堂で開く。

  近年、昔懐かしい遊びの姿や学校での一コマなど、子供たちを主題に人形を制作してきたが、今回は子供にとらわれない境地を見せている。

  新工房は空き家になっていた民家を自らペンキを塗ったり壁を塗ったりして整えた。移転して半年余り。思い入れと汗が染み込んだ工房での制作は「心が落ち着いた中で気持ちよくできた。自分の工房を根付かせることができた安心感からかもしれない。制作を始めたら面白いぐらい進んだ。子供というのではなく、自分の好きな人形を作ることができた」と話す。
  その一つが、秋田県の西馬音内(にしもない)盆踊りの人形。つややかで、妖艶(ようえん)さを持つ踊り手の女性を表現している。古着で作った着物とは思えない。愛くるしさのある托鉢(たくはつ)僧の人形も好評を博している。

  海野さんは「工房が遠くても来てもらえるのがうれしい。子供にこだわらなかったが、これまでのお客さんが喜んでくれているものは壊さないようにした」という。

  ひときわ目に付くのは縁側に集まった母と4人の子供。長男が3番目の子をあやし、幼児の末っ子は母に抱かれてミルクの時間、2番目の女の子はかまってもらえずご機嫌斜めな気持ちが、すねた表情からうかがえる。海野さんは4人兄弟の末っ子。生家にも縁側があり暖かい九州で冬でも布団を干し、昼寝をしていたと言い、記憶がぬくもりとともによみがえってくる。

  工房は御所湖そば。電話692−5495。時間は工房、公会堂とも午前10時から午後6時まで。


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