2005年 11月 7日 (月) 

       

■ 月々4万円台で一戸建て 盛岡市農協が定期借地権住宅を販売

     
  定期借地権で販売中の滝沢村室小路地区(北側から撮影)  
 
定期借地権で販売中の滝沢村室小路地区(北側から撮影)
 
  盛岡市農協(舘澤公紀組合長)は、定期借地権利用など新しい手法を導入した住宅販売を進めている。価格がネックで住宅購入が難しかった層などを対象に、借地権の活用で戸建て販売を推進する。土地の賃借が可能な期間は50年間。賃借のため土地購入費を負担する必要はなく、固定資産税の支払いが発生しない。地代と借りた土地に建てる建物の費用だけで済むことから、土地を含めて購入する場合に比べ5〜6割程度の予算でマイホームを入手できるという。

 同農協では、同借地権利用者にはみずほファイナンシャルを代理店にした住宅金融公庫のローン商品「フラット35」(5千万円まで融資)を推奨している。将来の金利上昇を心配せずに契約時の固定金利で35年のローンが組めるという。

  建物の施工は3社(昭栄建設、高弥建設、トラスティーホーム)と提携、JA・エコ・ハウスとして提供する。工務店に対しては、10年間の瑕疵(かし)担保期間を義務付ける。住宅の性能を評価してもらうため、第3者の評価機関が各検査を行い、住宅性能評価書を発行する。評価費用は同農協の負担。

  今回、取り扱う物件は滝沢村室小路のぼぼ中央周辺の11区画。1区画約250平方メートル。

  市農協の試算によると、土地代が1601万円で、建物費用が930万円の物件の場合、金利3%で償還期間35年として計算すると、すべて購入の場合には自己資金が506万円なら月々7万5110円の支払い額になる。これを定期借地権利用で建物購入すると、必要な自己資金が266万円(保証金80万円含む)で毎月の支払いは4万2797円になるという。

  同農協開発部開発相談課担当の佐々木善策氏は「これまで組合は土地だけの販売をしてきたが、定期借地権の活用で住宅供給を始めた。これにより月々の返済に苦労するからと家の購入を見送っていた若い家族にも住宅の取得が可能になる」と言う。

  「所有から借地利用へ新しい流れができつつある。この手法がうまく浸透すれば、さらに区画を増やしたい」と話している。

  定期借地権の貸主側のメリットは、一定期間が過ぎれば必ず土地が返還されるということ。土地を手放さずに長期的に安定した収入を確保できる。借主側のメリットは、マイホームが安く手に入ること。

50年住めば十分と考える世代の需要が高まっているという。

  問い合わせは盛岡市農業協同組合開発相談部(電話631−4343)まで。


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