2005年 11月 11日 (金) 

       

■ 優しくてほのぼのした人柄 西山久美子さんをしのんで回顧展

  今年1月に亡くなった盛岡市在住のイラストレーター、故・西山久美子さん(享年48)のイラスト回顧展が、盛岡市本町通2丁目の喫茶ヌックで12月28日まで開かれている。西山さんの友人のイラストレーターらが企画した。「優しくて、ほのぼのとした雰囲気だった」という人柄そのままの作品を展示。訪れた友人らも「本人に会えたよう」と、故人の面影を重ねて見入っていた。
 
 展示作品は、個展用のオリジナル作品やポストカード、ポスターや書籍の原画など17点。20年来の友人というイラストレーターの馬淵ひろみさん(盛岡市)の呼び掛けで、所有していた知人らが作品を持ち寄った。

  「今でもそうだが、地元で20年前にイラスト一本で仕事をしている人は少なかった。公私ともに大切な存在だった」と、馬淵さん。

  子供や動物たちを独特のタッチで描いていた西山さん。東京・銀座の「いわて銀河プラザ」で開かれたグループ展のポスターとして描かれた作品は、リボンを付けた箱を手にする女の子の姿が愛らしい。
  「クリスマスシーズンを愛していた西山さんらしい一点」と馬淵さん。岩手からクリスマスを運んできたようなイメージだ。

   乳幼児の食事を解説した「はじめてのいただきます」(1998年初版、岩手食生活研究会発行)の表紙原画、挿し絵を担当していたいわて生協の情報誌なども展示している。

  イラストレーターとして最後の仕事となった「いわてのお寺さん 県北と北部沿岸」(2004年11月初版、テレビ岩手発行)の挿し絵原画も展示されている。

  この回顧展のため、東京から駆けつけたという友人の高橋牧子さん(45)は「とても優しくて、絵のままの雰囲気の人だった。彼女の絵は一目で分かる」と、絵の前から離れがたい様子だった。

  西山さんが百貨店に勤務していたころの同僚の女性は「ほのぼのとしたイメージだったが、一方でイラストの勉強を続けるなど努力家だったと思う。(宣伝用の)ポップ画を担当していたが、それでは物足りなかったのでしょう」と、懐かしんでいた。

  西山さんは、東京のデザイン学校を卒業後、盛岡市内の百貨店勤務を経てフリーに。岩手デザイナー協会に所属していた。

  馬淵さんは「イラストレーターとして独自の画風を貫いた人だった。絵本を作りたいという本人の夢が果たせなかったことは残念だが、一人でも多くの方に作品を見ていただきたい」と話していた。
  喫茶ヌック(電話654−4365)の営業時間は、午前11時から午後7時半まで。日曜休業。
 

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