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白木のチェロを演奏する三浦祥子さん |
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チェロ奏者の三浦祥子さん=盛岡市=が12日、ニス塗装前の白木のチェロを使ったコンサートを開く。楽器は同市本町通1丁目で弦楽器工房を主宰している松本伸さんが製作したもの。白木の状態の楽器は、メンテナンス上の問題から、コンサートで使われるのはきわめてまれ。松本さんが「宝石で言えば原石。木の本来の響きを楽しめる」という音色を聴ける貴重な機会だ。
三浦さんが出演するのは、同市中ノ橋通1丁目のもりおか啄木・賢治青春館の「ちいさな音楽会vol7」。同館1階の喫茶「あこがれ」を会場に、午後1時から30分程度を予定。宮澤賢治の「精神歌」と、バッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」を全曲演奏する。
三浦さんが、松本さんに楽器製作を依頼したのは3月。ニス塗装前の段階まで仕上がった白木の楽器は8日に、三浦さんの手元に届いた。
初めて楽器に触れたとき「白木なのに、チェロのいい音色がする」ことに驚いた。「香りで言えば芳醇(ほうじゅん)。豊かで柔らか。響きがふわっと広がる感じ。弾けば弾くほど可能性が広がり、うれしくなる」と感じた。
表板の縁に施された白蝶貝の装飾が、白い木肌に映える。その楽器の美しさを見てもらい、独特の音色を聴かせたいと、コンサートでの使用を決めた。
楽器に絵柄を描くことでも知られる松本さん。昨年製作した第一作、チェロの側面にミケランジェロの絵柄を描き込んだ作品は、東京シティフィルの首席チェロ奏者、長明康郎さんが購入したという。
三浦さんも、自分の楽器の側面に聖母マリアの絵柄を依頼。コンサート後、チェロは再び松本さんの工房に戻り、塗装され、絵柄が描き込まれる予定。
三浦さんは同日の1時半からプラザおでってで開かれる「盛岡女性船の会公開演奏会・もりおか発チェロを聴く」にも出演。いずれも入場無料だが、青春館は事前に申し込む。電話番号は019−604−8900。
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