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布絵の「熟柿」(左)と「太陽の子」(右)を背にする内出富美子さん |
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盛岡市中ノ橋通1丁目の岩手銀行中ノ橋支店・赤レンガギャラリーで開かれている第3回盛岡布絵クラブ作品展「布は私の宝物」で、内出富美子さん(78)=水沢市佐倉河=が意欲作を発表している。「布絵は型紙がない分、自分で考えなければならないので難しいが、出来上がったときの喜びは大きい」と内出さん。老人施設でのボランティアを13年間続けており、布絵をコミュニケーションづくりに役立てるなど活動的だ。同展は2日まで。
盛岡布絵クラブは、岩手高齢協主催の布絵教室第1期生で結成され、50代から80代の6人が活動している。布絵は、織りや染め、色柄の特徴を生かしてさまざまな形に切り、のりで張って仕上げるもの。針に糸を通すなど細かい作業がないことから、主に高齢者の間で広がっているという。
本作品展には、端切れや風呂敷、着物などの布から生まれた約30点が展示されている。うち内出さんが12点出品。初期の切り絵風の作品から風景画の大作に挑戦した新作まで、73歳からの挑戦を見ることができる。
「水沢でくくりびなの教室に通っているので布に親しみはあった。端切れなどどんな布でも生かせるのがうれしい」と内出さん。
「熟柿」(05年作)は、初めての大作。遠野から大船渡へ抜ける峠から見た山あいの風景を表現した。うっすらと積もった雪、遠くに望む早池峰山など、風呂敷などのグラデーションを生かして表した。
古くから子宝の象徴とされたホオズキを抽象的に描いた「太陽の子」(01年作)や旅行先でアイデアを得た「砂丘」(02年作)なども独創的だ。
教室は盛岡市の県公会堂で月に1回。内出さんは「制作のほかにお茶を飲みながらおしゃべりしたり、旅行の写真を見せてもらううちに作品のアイデアが生まれることもある。年輩の方が若い人の話をよく聞いて、作品に生かしているのを見ると、自分もそうありたいと思う」と話していた。
講師の三達屋珂悦(さんとうや・かえつ)さんは「個展を開くのは恥ずかしいという人でも、仲間の応援の中で個展形式を取るのは本人の励みにもなる。年齢を感じさせない表現豊かな内容になった」と喜ぶ。
布絵については「基本的に切って張るだけなので、お年寄りでも入りやすい。連想の中から絵が出てくるので、頭の体操や手先の運動にもなるのでは」と話していた。
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