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宮古街道沿いの町家の街並みの雰囲気を継承する塩重商店 |
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盛岡市は新たに歴史的建造物の南昌荘(清水町13の46)と塩重商店(茶畑2丁目12の8)を市自然環境及び歴史的環境保全条例に基づく保存建造物に指定した。
南昌荘は荒川鉱山(秋田県)の経営者瀬川安五郎、盛岡市長大矢馬太郎、盛岡銀行(岩手銀行の前身)の実質経営者だった金田一勝定、呉服卸商赤澤多兵衛ら、明治から昭和にかけて盛岡を代表する財界人の邸宅として歴史を刻んだ建物。
現在は、いわて生協が取得し一般公開されている。1885年(明治18年)ごろ建築され、1910年以降、数回の改築が行われた。
木造2階建て瓦ぶき、延べ床面積723平方メートル。下見板に漆喰(しっくい)壁、釉薬赤瓦の屋根、内部は書院風の和室で、庭園(2000年に市の保存庭園に指定)が見渡せる開放的な縁側が回る。庭園ともども盛岡の明治期の近代和風の邸宅の面影をよく残した貴重な建造物と評価された。
塩重商店は1933年(昭和8年)の建築。比較的、新しい町家だが、基本的には盛岡町家の形態を継承し、その特徴が守られている。
木造2階建て瓦ぶき、延べ床面積216平方メートル。店と店上の2階の各天井を高く取っているため、常居の吹き抜けは見上げるほど高く、ひときわ大きな神棚が据えられている。はり、柱、差し物に至るまで総ケヤキ造りで大工の技量がいかんなく発揮されている。
建築当時、新進気鋭の若い技術者が設計を手掛けたためか、近代技術と伝統工法が混在。設計と施工の分離が町家にも登場してきた時代の建物という。
建物の場所はかつて内陸部と海岸部をつないだ宮古街道の古道。同家は「塩重」の屋号で塩や五十集(いさば)などを商っていたが、その後「米重」と屋号を変え、穀物類も扱うようになった。組丁に続く上小路町の名残を残し、昭和になっても町家を繰り返し建て替え続け、伝統的な町家の街並みを継承してきたことを示す。
現所有者で三代目の佐々木孝太郎さん(67)は「せっかく先祖が残してくれた家。保存建造物に指定されたことを励みに、守っていきたい」と話していた。
市は、これまでにこの2件を含め25の建造物を保存建造物に指定。木津屋本店(南大通2丁目)が県文化財に指定されたため、現在は24の建造物が市保存建造物となっている。
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