2005年 12月 3日 (土) 

       

■ 先生にだけ任せておけない 岩手経済同友会が出前授業で勤労観

 岩手経済同友会の職業教育活動委員会(委員長・梅村俊男北日本銀行専務)は12月から、企業経営者らが県内の学校に出向いて会社の仕事や働くことの意義、社会人としての基本などについて教える出前授業を始める。子供たちの正しい勤労観を養うことが狙い。

 委員会は11月30日に会合を開き、1回目は19日に滝沢村鵜飼小学校で行うことを決めた。6年生148人を対象に5時限目に出前授業する。トップバッターは永野勝美同友会代表幹事。銀行やお金の大切さについて話すことにしている。

  委員会ではニートやフリーターの増加、社会人としての常識が欠如している若者が増えていることを問題視している。学校時代から会社の知識や社会人の基本を習得することが必要と判断。照井崇県教育長とも懇談して協力を取り付け、出前授業を始めることにした。

  委員からは「なぜ働きたがらないのか。根本は働く意識の有無。教育現場で正していく必要があろう」「会社に入りすぐやめる若者も。仕事観もなければ、社会人としての意識もない。大変な問題」「最近は企業人を講師に招き講演や授業を行っている学校もある。しかし単発で終わっている」などの発言が出た。

  別の委員からは「わがままな親も少なくない。学校だけでなく家庭や地域もともに教育するような対応が求められる」「経営者にも地域の歴史や風土に詳しい人がいる。そのような人が教壇に立ち、地域のことを教え、郷土愛や道徳的な心情をはぐくむ必要もある」など、単に勤労観や職業観の枠を超えた教えを求める発言もあった。

  梅村委員長は「働らく意識や日本人として生きるための意識が減っている。職場での基本的な礼儀も知らない新入社員もいる。これは地域にとっても日本にとっても大問題。大和魂にかかわる問題。学校時代からちゃんと教えなければならない。われわれ企業人も積極的に出前授業を行う。黙って見過ごせない」と今後の取り組み姿勢を示した。

  出前授業の対象は小・中・高校や専門学校の児童、生徒、学生ら。第2回以降の日程や講師、学校は検討中。


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