「ヒマラヤ」とは、サンスクリット語(古代インドの標準的な文章語、梵語=ぼんご)で、ヒマは氷雪、ラヤはすみかを意味します。
ヒマラヤの懐に抱かれたネパール王国の近世史は、18世紀の中ごろからのゴルカ王朝から始まります。1846年(幕末の弘化3年)から百有余年の専制支配のもとで鎖国時代が続き、その後の動乱時代を経て1951年(昭和26年)に王政復古が成り、開国してからわずか54年しか経ていない若い国です。
1975年(昭和50年)、前国王が王位に就き、1990年(平成2年)には、新憲法が公布され、翌年からは、18歳以上の男女平等による、初めての総選挙が行われました。2001年6月、皇太子の結婚にかかわり、古くからの因習による破たんから国王、王妃、王族などの王室惨劇がありました。国王の弟が新国王に即位し、政情不安が懸念された一時期もありましたが、現在は沈静化されているといわれています。
首都・カトマンズをはじめ、諸都市部や外国人が訪れるトレッキングコースなどには不穏な動向もなく、平穏な日常生活が営まれておりました。
(岩手県山岳協会参与会長)
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