2005年 12月 3日 (土) 

       

■ ベトナムで大評判 東京江戸木目込み人形師範会が現地で展示会

     
  女性博物館で木目込み人形の説明を受ける服部大使(左)とキエット婦女連合会長(同2人目)、人形を出品した及川邦纓さん(同4人目)  
 
女性博物館で木目込み人形の説明を受ける服部大使(左)とキエット婦女連合会長(同2人目)、人形を出品した及川邦纓さん(同4人目)
 
  10月にベトナムを訪問した東京江戸木目込み人形師範会・邦纓会(くにえいかい)は、日本の伝統文化を通してベトナムのハノイ市民と交流し友好を深めた。ハノイ市・女性博物館で開かれた人形展(10月19〜23日)には、5日間で約4800人が来場。「女性博物館で過去最高の入場者数」と同館長らに感謝され、日本文化への関心の高さが表れた。邦纓会代表の及川邦纓さん(盛岡市)に成果を聞いた。

  「言葉が通じなくても気持ちは通じる。地元の人が用意してくれた展示会用の大きな看板を見たとたん涙が出そうになった」と、温かく迎えてくれたハノイの人々に感謝する。

  滞在中は人形教室を開き、織物学校の生徒(10代前半)ら女性たちと交流。「ベトナムの人は、刺しゅうに代表されるように手先が器用で仕事が丁寧。まじめな姿勢にも感動した」と話す。

  ハノイ市を訪問したのは、及川さんの妹が主宰する東京の幸纓会と盛岡の邦纓会の会員。盛岡からは、木目込み人形を学ぶ20代から80代の30人が参加した。

  「幸纓会・邦纓会ベトナム・ハノイ展」は両会の主催で、ベトナム婦女連合(ベトナム女性約4000万人で組織)の75周年記念として開かれた。江戸時代の風俗をテーマにした「江戸絵巻」、昔話を題材にした「すずめのお宿」などが展示され、連日大勢の市民でにぎわった。

  祝賀会には、ハーティー・キエット婦女連合会長らを招待。特命全権大使の服部則夫氏(在ベトナム)が、「日本の木目込み人形の素晴らしさを改めて知った」と高い関心を示してくれたことも、伝統工芸に取り組む一人として心強かったという。

  交流を通して、ベトナムの女性たちのたくましさ、物事にまじめに取り組む姿勢にも感銘を受けた。「婦女連合は3歳以上の全女性が入ることになっている。かつて男性たちが戦争に行った歴史もあるので、ベトナムを守ったのは女性たちという誇りも感じた」と、及川さん。

  今回の訪問では、女性博物館に木目込み人形300体を寄贈。少数民族のための学校建設資金として、同婦女連合に30万円を寄付した。寄付金を基に、幼稚園が建設されることになったという。

  及川さんは「何年か後に行って幼稚園が建ったところをみたい」と再度の訪越に意欲。「ベトナム人と日本人は、仕事に対するまじめさなど似ているところがあると思った。ベトナムの女性たちからたくさんのエネルギーをもらった。これからも何らかの形で交流を続けていきたい」と話していた。


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