■ 〈経済〉本県の04年度貿易で輸入が30%増加 輸出の7割は自動車関連
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ジェトロ盛岡貿易情報センター(柳川仁所長)は「04年岩手の貿易」をまとめた。それによると、04年の輸出は前年比10・5%増の2696億7千万円で、輸入は同比30・7%増の466億6千万円となり、輸出入ともに2ケタの増加率になった。特に輸出は自動車を中心とする輸送用機器が県全体の輸出に占める割合で過去最高の73・1%に達した。
同調査は75年から実施。今回は県内の輸出入企業155社(輸出79社、輸入115社)を対象に、6月にアンケート調査した結果と函館税関の通関資料を基に作成した。
県内の輸出が100億円台に乗ったのは70年。同年の輸出額は116億5千万円で前年より52・4%の増加となった。
その後、輸出は上向きで推移し、79年には1千億円の大台を突破し1562億7千万円を記録した。
しかし、これまで輸出のけん引役を担った電機・電子機器関連企業が人件費などの安い海外に生産拠点を移転。93年以降は1400億円以下に減少し、01年は前年比13・9%減の1121億6千万円までにダウンした。
輸送用機器の輸出が本格化した03年。前年比52・9%増の2441億円にまで回復した。特に自動車の輸出が顕著で、04年輸出は同比37・4%増の1913億6千万円となった。
輸送用機器と一部を除き全体的に低調だった。電気・電子機器は332億円と前年に比べ半減。時計・同部品は同比20・8%増の136億5千万円だったが、カメラ・レンズは同比12・9%減の48億円。食料品は同比24・4%減の6億7千万円、水産物は同比3・3%減の2億7千万円と低迷。
その中でも清酒は同比3・4%増の8047万円、南部鉄器は同比8・4%増の2億8168万円と健闘した。
県内企業の国別輸出先(金額ベース構成比)は、アメリカ65・1%、香港6・6%、ドイツ4・2%、中国2・9%、オーストラリア2・7%、フィリピン2・4%、マレーシア1・1%、台湾1・1%などの順。昨年上位は香港、マレーシア、アメリカ、中国の順。
輸入は機械類が同比36・0%増の261億2千万円で、輸入の56・0%を占める。特に精密機器・同部品が同比218%増の103億3千万円。非金属・鉱物製品は同比52・8%増の41億1千万円。
食料品では、穀物・飼料が同比38・6%増で15億9千万円で、その他の食料品も同比34・2%増で8億円と増加した。医薬品が9割を占める化学品も、同比43・9%増の30億3千万円となった。
輸入先は中国29・8%、フィリピン18・3%、アメリカ12・9%、オーストリア7%、タイ3・8%、インドネシア3・7%、旧ソビエト3・7%、ベトナム2・6%などの順。上位は昨年と変わらなかった。
柳川所長は「県内の輸出入の構造が大きく変化している。以前は県内で生産していた製品や部品類が海外から輸入されている。30年前は地場企業の輸出が20%を占めていた。今は自動車輸出がトップで地場企業の輸出は1%を切る状態。岩手の商品は、磨けば世界に通用するものも多い。日本酒や南部鉄器などが頑張っている。海外市場の開拓の可能性はたくさんある。当センターでも支援を惜しまない」と話している。
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