■ 戦いはこれからだ 第2イオン進出へ商店も戦略練り直し
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イオンSC2店時代を迎え、盛岡市内の商店や商店街では新たな戦略の練り直しを迫られている。2つのイオンができれば市内や周辺への余波は図りしれないが、大型店同士の戦いも避けられない。東北では仙台市に続き集積力がある盛岡の商店街。しかし多くの県庁所在地の中心市街地の商店街は郊外型大型店の影響で空洞化に陥った。
盛岡市内の商店主や商業関係者らは、イオン盛岡SCの過去2年の業績やイオン盛岡南SCの動向などを冷静に受けとめながらそれぞれに動いている。
「イオンの集客力は見習うべき。企業としての態勢が整理されている。これまで商店街で行っていたようなイベントも行われている。地産地消も取り入れている」「当衣料店は前年割れで厳しい。新たにイオンができれば閉店も考えなければ」「イオンのテナント間でも格差が出ているようだ。中心市街地も大変だがイオン同士の戦いにもなろう」「イオンSCが2つになっても早々得策があるわけでない。地道なイベントを続ける」などの声が聞かれる。
盛岡市肴町商店街振興組合の繁田秀一理事は「当商店街への影響度がどのくらいあるのか判断はできないが、冷暖房完備な巨大施設のイオンへ家族連れで行くのは理解できる。商売は各個店の努力が基本。商店街としての集客力も大事だ。いずれイオン盛南SCの核店舗や専門店がどのようになるか注視したい。イオンの販売手法にも学ばせてもらいながら、店も商店街もさらに独自性を出したい」と冷静な対応を考えている。
大通商店街は県内外の居酒屋や飲食店が増加の一途をたどっている。真珠苑の鈴木稔社長は「イオンも含め県外資本が攻めている。地場の企業も行政も本気で考えないと。ただまだまだ大通には活気がある。地場が激戦に巻き込まれる厳しさはあるが負けない。これからも大通地区はさらに新たな店舗が誕生しにぎわう」と、飲食ゾーンとしての優位性を強調した。
盛岡大通商店街協同組合ユースクラブの佐々木俊幸部長は「どの業種でも出店は止められないし自由。郊外にイオンが多店舗で進出するように大通にも地場や県外大手が多店舗展開する時代。大きく変わる。先が読めない時代。何があってもおかしくない」と話す。
盛岡商工会議所の小原富彦専務は「今年はいわゆる街づくり3法の見直しが進む方向にある。郊外と中心市街地の都市機能をどう考えるか。行政とともに中心市街地の活性化を含め、機能の在り方などを検討しなければならないだろう」と、都市機能の見直しが必要との考えを示す。
既にイオン盛岡南SCへの出店に向けて検討中の店も出ている。市内のある老舗の物販店経営者は「交通アクセスも良くなり、商業環境としては魅力がある。どんな核店舗が入るのか注目している。賃料との兼ね合いもあるが出店は前向きに考えたい」と、新規出店に意欲的。
食品会社の営業部長は「購買力がすごい。仕入れ値や配送、安全性や品質など納入基準が厳しいようだ。安くしなければならない条件等もあろうが。他社に入られては売り上げダウン。早々に動き出したい」と交渉方法などを練っている。
広告代理店の幹部は「イオン盛岡SC出店のとき、テナントからの求人募集の広告をもらった。数が多いだけに特需効果があった。イオン盛岡南SCも期待したい。市内にはイオンスーパーセンター本社が開設したが、ほかにもイオングループの会社が事務所を探している。市内中心部にもイオンが増えそう」と言う。
地場の流通幹部は「イオンも地域密着型で展開している。地場の小売店も地産地消運動を推進し地域密着型の展開をしている。地場企業がどれだけ地場として頑張れるか。地域密着型の深さの戦いになる。加えて徹底的なMD(商品政策)の見直しとコスト管理の戦いにもなろう」「今後市内の小売・流通は加速度的に変化するだろう。イオンは大きさが魅力だが、その広さゆえに販売効率が課題となっている。大きな器をもてあます傾向もあるはず」と見ている。
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