2006年 1月 3日 (火) 

       

■ 〈白き神々の座へ〉22 矢羽々文一郎 折り鶴作り

     
  少女と仲良く折り鶴  
 
少女と仲良く折り鶴
 
  信仰心に厚いネパールでは、小さな子供たちも人と接するときには、必ず両手を胸元に合わせ、「ナマスティー」とあいさつします。

  ネパールで最初に覚えるこの言葉ほど、心の和むあいさつはないように思われました。

  ヒマラヤヘ向かうトレッキングの途中で、集落を通過するときに、石畳の通路沿いに並んで、珍しげな視線を向けながら、あいさつする幼い子供たちの瞳には、神が宿っているかのように思われてなりませんでした。

  宿場での休息のひととき、同行の仲間の一人を囲み、幼い子供たちが真剣なまなざしを向けて、見入っている姿が見られました。

  古い山仲間の一人がリュックから数色の折り紙をとりだし、鶴を折って見せ、幼い女の子の手をとって親切に教えておりました。

  彼の横顔には、日ごろには見られない優しさが浮かび、ほほ笑ましい雰囲気を醸してました。ところが、出発してからも先ほどの女の子がどこまでも付いてくるのには、優しい彼も困っている様子でした。

  やがて、次の集落の入り口で、同じ年ごろの女の子を連れて来て、この子にも同じ鶴を折ってほしいとの身ぶりの嘆願で、幼い子の友情を解し、一行から喝さいを浴びておりました。

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