■ 〈啄木生誕120年・賢治生誕110年〉各地で多彩な催し
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2006年は本県が生んだ2人の詩人・玉山村出身の石川啄木の生誕120周年、花巻市出身の宮澤賢治の生誕110年に当たる。10歳違いの啄木と賢治が青春時代を過ごした盛岡市で多彩なイベントが企画されているほか、同市と玉山村との合併を控え、新たな啄木の里としての事業も予定されている。東京では、映画「宮澤賢治−その愛」を手がけた神山征二郎監督をゲストに迎えて「啄木の魅力を歌う」コンサートが開かれるなど、全国で顕彰の動きが広まっている。啄木・賢治のさまざまな魅力に触れる年になりそうだ。
盛岡市の盛岡ブランド推進計画の素案(観光分野・個別推進事業)によると、06年度は、啄木関連施設合同展「明治の盛岡と石川啄木」の開催をはじめ、「宮沢賢治写し絵劇場・注文の多い料理店」の全国展開の実現に向けて準備を進めている。素案には、啄木生誕120年を記念し、「短歌甲子園」(全国高校生短歌大会)の立ち上げも挙げられている。
今年夏から開催予定の啄木関連施設合同展では、新生盛岡市の4館が各館の特徴を生かした展示にしようと構想を練っている。
盛岡市本宮の市先人記念館(吉丸蓉子館長)では、啄木と金田一京介を中心に、周辺の資料などからそれぞれの人物像に迫る予定。
同市中ノ橋通1丁目の盛岡てがみ館(八木橋哲男館長)では、啄木の同時代の作家や近現代の著名人の手紙、原稿などから啄木に寄せられた思いを探ろうとしている。
同市中ノ橋通1丁目のもりおか啄木・賢治青春館(中村光紀館長)では、明治の盛岡にスポットを当てる。会場全体を使い、当時の盛岡を再現しようという試み。
盛岡市と合併する玉山村の石川啄木記念館(嶋千秋館長)では、啄木周辺の女性たちを取り上げ、女性たちがモデルになった小説や歌などを紹介しながら人間啄木を見詰める。そのほか、各館の独自企画として、もりおか啄木・賢治青春館では4月−5月に「児玉房子ガラス絵展−賢治世界」を予定。児玉さんは遠野市在住の画家で、絵本「ガラス絵の宮沢賢治」シリーズの原画を手がけている。
11月には「拓本で見る宮沢賢治」、07年1月−2月には本県のデザイナーによる啄木・賢治のポスター展を予定している。
玉山村では、これまで啄木祭実行委員会が主催してきた啄木祭、短歌大会、俳句大会(5月−6月)を合併後も例年通り実施する予定。講師に作家の浅田次郎氏、井上ひさし氏らを迎えて好評だった「啄木学級」は、7月に東京、10月に渋民尋常高等小学校校舎(啄木記念館わき)で開催予定になっている。
賢治生誕の地の花巻市では、恒例の「賢治生誕祭」を夏に開催予定。宮澤賢治記念館(宮沢雄造館長)では2月から、「風の又三郎」を中心にした企画展を予定している。
啄木ゆかりの東京でも記念事業が開催される。石川啄木生誕120周年記念「啄木の魅力をうたう」小川邦美子コンサート(ともしび音楽企画主催)は、東京都の浜離宮朝日ホールで2月25日に開催。石川啄木記念館学芸員の山本玲子さんが解説を務める。特別ゲストの神山監督は、啄木映画の実現を熱望している長年の啄木ファン。同コンサートは、内容や構成を変えて全国の学校や地域での公演が可能で、全国展開も期待される。
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