■ 〈自主制作映画が熱い〉 盛岡の若者が3月に5回目の映画祭
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伝統的に演劇人口の多い盛岡で今、若者を中心に自主制作映画の流れが勢いを増している。起爆剤となったのは、4人の学生が2001年に立ち上げた「盛岡自主制作映画祭MOVIN’3」。制作者、応募責任者を県内在住者か出身者に限る一般公募作品と、招待作品で構成。年に1度ペースで開催を続けてきた映画祭は、若手とベテラン制作者との交流のきっかけを提供し、新しい監督や作品が生まれる土壌ともなってきた。5回目となる今年は、3月25日の開催を予定している。
第1回同映画祭は、代表の岩渕崇さん(当時は岩大3年)の「映画を撮りたい」という熱意から始まった。思いを同じくする丸山安曇さん(同3年)ら岩大生2人と県立大生1人が集まり「せっかくだから大きなスクリーンに映したい」と、映画祭の立ち上げを決めた。
当時岩大で行われていた学生支援企画「Let’sびぎんプロジェクト」に選ばれて、大学からの助成が決定。プラザおでってを会場に開かれた第1回は、入場無料だったこともあり、大盛況で幕を閉じた。
第2回からの運営は岩大から離れ、自分たちで協力金集めから開始。入場料を有料にしたが、若者中心に支持され、年に1度の映画祭として定着した。
映画祭をきっかけにベテランと若手の制作者が出会い、機材の貸し借りや技術の伝達が活発に行われるようになった。交流の中から新しい監督や作品が生まれ、自主制作映画の単独上映の動きも現れてきたという。
第1回の中心メンバーだった丸山さんは「地元で映画を作っている人がいることを伝えたかった。映画というくくりの中で、盛岡の文化の発展に貢献できればという思いがあった」と当時を振り返る。
多くの市民の応援が、活動を後押しした。街中で行うロケでは、営業中の店内を使わせてくれたりと、無理な相談に乗ってくれる経営者も多く「皆、刺激がほしいんだな」と感じた。映画の街、盛岡を盛り上げようという若者たちの熱意が、街の人たちの心も動かしていた。
立ち上げメンバー4人のうち、唯一盛岡に残っていた丸山さんだが、今年度限りで離れる予定だ。自分たちが立ち上げた映画祭がここまで続いてきたことに驚きながら「発足からの最後の生き残りとして、5回目を見届けたい」とも思う。
「代替わりするたびに、自分たちのスタイルでやってほしいと言ってきたが、もしこの先10回、20回と続いていったら、すごいよね」と話す。
第5回の代表は高橋真人さん(岩大2年)。高校時代に同映画祭を見て、衝撃を受けた。大学生だけで企画から運営までを行う面白さに引かれ、昨年からスタッフとして手伝ってきた。
今年の映画祭では、過去の作品の再上映など、これまでの流れを振り返る内容を予定。夢は「映画祭を盛岡の大きな祭りの一つにすること」。先輩たちから受け継いだ思いを胸に、今年の映画祭の準備に奔走している。
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