2006年 1月 4日 (水) 

       

■ 〈犬は家族の一員〉ペット専門学校で学生がしつけの実習

     
  犬とコミュニケーションを取り、褒めて伸ばすトレーニング法に取り組む学生たち  
  犬とコミュニケーションを取り、褒めて伸ばすトレーニング法に取り組む学生たち  
  盛岡市や周辺にこの数年、人と犬がリゾート感覚で過ごせるホテル併設の「ドッグラン」や愛犬と楽しめるドッグカフェ、犬グッズの専門店などが相次いでオープンした。人と犬の主従関係から、「コンパニオン・アニマル(伴侶動物)」として家族同様になったペットたち。戌(いぬ)年の今年、ペット産業を支えている人や愛犬家に最近のペット事情を聞いた。

 「もっと犬とコミュニケーション取って」「褒める言葉が足りないよ」−盛岡市の盛岡ペットワールド専門学校(沖田岑夫校長)のドッグトレーニング室では、しつけの実習が繰り返されている。犬を褒めて伸ばすという「陽性強化法」の一つ。本校の学生の多くがペットを飼った経験があるが、専門家から基本を学ぶのは初めて。ペットの美容師に看護師、ドッグカフェのオーナー…目標を持った学生たちのまなざしは真剣だ。

  同校は、北東北で初めてのペット専門学校として、2005年4月に開講したばかり。動物看護師学科、動物健康管理学科(各2年制)の2学科・3コースに一期生として99人を迎えた。 

  これまでペットの専門学校は東北では仙台どまりで、入学者は県内を中心に秋田など北東北にまたがった。「学生たちの熱心さには感心させられる。講義のない日曜日も学校に来て、犬の世話をしている姿をよく見かける」と、沖田校長。

  同校事務局(入学相談室)の橋本直樹さんは「岩手にも少しずつペット関連のサービスが増え、大型スーパーにペットコーナーが設けられるなど多様化している。いわゆる番犬から家族と同じように生活する室内犬が主流になり、しつけや衛生面・美容のニーズも高まってきている」と手ごたえを感じる。

  動物健康管理学科しつけインストラクターコース1年の金野由紀さんは、大学を卒業後にいったん就職したが、動物関係の仕事に就きたくて本校に入学したという。「ペットとともに生きるような関係になりたかった。将来はドッグカフェを開きたい」と、夢を膨らませる。

  同学科ペット美容・グルーマーコース1年の田代由香里さんは、トリマー(ペットの美容師)を目指す。「はさみの動かし方など人の髪とは違い、初めて学ぶことばかり。犬に声をかけてコミュニケーションを取るようにしている」と、実習に意欲。
  動物看護師学科動物看護師コース1年の佐藤剛さんは「自分の家でも犬を飼っているので、皮膚などを見て健康状態をチェックするようになった。卒業後は動物病院で仕事をしたい」と目標を定めている。

  橋本さんは「ペット業界に限ったことではないが、基本はコミュニケーション能力。知識だけではなく、協調性、責任感など人間的な魅力のある社会人になってほしい」と期待していた。
  2月からは、初のインターンシップ(職場実習)を、動物病院などで始める。


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